【実践! サウンドチューニング】ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析 その8

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200
ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを趣味とするときの楽しむべき1要素である「サウンドチューニング」について、そのノウハウをご紹介している。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」と題してお贈りしている。今回は先週に引き続き、とある1機種に焦点を当てていく。

取り上げているのは、『ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200』。『ダイヤトーン サウンドナビ』のスタンダードモデルである。先週は、「イコライザー」と「マルチウェイタイムアライメント」について解説した。今週は、それ以外の特長についてみていく。

まず、先週にお伝えした「マルチウェイタイムアライメント」について、1点、補足しておきたいことがある。「マルチウェイタイムアライメント」では、トゥイーターとミッドウーファーに送る音楽信号を、同一chの中で詳細に(個別に)コントロールできることが最大の特長なのだと説明させていただいたのだが、このことがもう1つ、別の利点をもたらしてくれるのだ。

それは、「リアchを生かせる」というものだ。

一般的なハイエンドシステムでは、フロントスピーカーを緻密にコントロールするために、マルチアンプシステムが構築される。トゥイーターとミッドウーファーを詳細にコントロールするために、それぞれに別々のchをあてがう、というシステムレイアウトが取られるのだ。となるとどうしも、リアスピーカーは鳴らさないこととなる。フロントスピーカーに多くのchが必要となるので、リアスピーカー用のchが確保できなくなるからだ。

もっとも、ステレオの仕組みからすれば、目の前に左右のスピーカーがあれば十分であり、リスナーの後方にスピーカーがある必要はないので、それでも構わないのだが…。

とはいうものの、クルマには後部座席に人が乗る場合もある。リアの搭乗者向けのスピーカーがせっかく装着されているのに、それを殺したくない、と考えるユーザーは少なくない。

そんなニーズに『ダイヤトーン サウンドナビ』は応えることが可能なのだ。フロントスピーカーを詳細にコントロールしつつも、リアスピーカーを鳴らす、という選択肢を残しておくことができるのだ。

さて、『NR-MZ200』には、「イコライザー」や「マルチウェイタイムアライメント」以外にも、特別な「サウンドチューニング機能」がいくつか搭載されている。例えば「Pure Extend Wide Surround」。これは、「2chの音声ソースにサラウンド効果を付加できる機能」である。当機能を用いれば、音源に独特の広がり感をプラスすることが可能となる。しかしながら、そもそもの音の輪郭がにじむことはない。定位感はシャープなままで広がり感が増加する。

さらには「DIATONE SURROUND」も使える機能だ。これは、DVD5.1chの音声ソースにサラウンド効果を付加する機能で、フロント2ch構成のシステムでも疑似5.1chの再生が可能となる。

また、「PremiDIA Real Position」も面白い機能だ。これは、前方座席、後部座席のどの席で聴いても、各座席の前方がサウンドステージと化し、まるで目の前で歌っているかのような迫力の臨場感を味わえる機能だ。車内に複数の人が乗車するケースでは、当機能を運用することで、すべてのパッセンジャーに快適なリスニング環境を提供できる。

今週は以上だ。次週は、『ダイヤトーン サウンドナビ』の上級グレードである『NR-MZ200PREMI』の「サウンドチューニング」機能の詳細をご紹介していく。お楽しみに。

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その8

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
  4. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る