日田彦山線は約30kmに渡り被害…JR九州「復旧かなりの時間」

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日田彦山線の宝珠山~大鶴間。盛土が流失した。
日田彦山線の宝珠山~大鶴間。盛土が流失した。 全 7 枚 拡大写真

JR九州は7月11日、大雨の影響で一部区間の運転を見合わせている日田彦山線と久大本線の被害状況を発表した。久大本線の光岡~日田間(大分県日田市)で橋りょうが流失したほか、日田彦山線でも大きな被害が発生している。

日田彦山線は、城野(北九州市小倉南区)~夜明(大分県日田市)間68.7kmを結ぶ鉄道路線。全線が非電化単線で、城野方の列車は日豊本線に乗り入れて小倉駅まで、夜明方の列車は久大本線に乗り入れて日田駅まで運行されている。

7月5日の大雨では、添田(福岡県添田町)~夜明間の29.2kmで大きな被害が発生。添田~歓遊舎ひこさん間の第二彦山川橋りょうは橋脚が傾き、豊前桝田~彦山間の第三彦山川橋りょうも変形した。

彦山~筑前岩屋間の釈迦岳トンネルや筑前岩屋駅構内には土砂が流入。宝珠山~大鶴間でも土砂流入や盛土の流失が確認されている。大行司~宝珠山間では盛土と軌道が流失。大行司駅は路盤が崩壊した。

日田彦山線は添田~夜明間、久大本線はうきは~夜明~日田間で運転を見合わせており、久大本線ではバスによる代行輸送が行われている。JR九州は両線について「橋りょうの流失や線路災害など被害が発生しており、復旧にはかなりの時間を要する見込み」としている。

《草町義和》

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