『だから選ばれる』DIATONE SOUND.NAVIの魅力 オーディオ編

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DIATONE SOUND.NAVI
DIATONE SOUND.NAVI 全 4 枚 拡大写真

AV一体型ナビゲーション市場の中で、特別な存在であり続けている『DIATONE SOUND.NAVI』。なぜか。それはズバリ、「ナビとしてもオーディオ機器としてもハイエンドであるから」だ。そのようなコンセプトを持つナビは、当機をおいて他にはない。

さて、『DIATONE SOUND.NAVI』は、ナビとして、そしてカーオーディオ機器として、どれほどの実力を有していると言うのだろうか。そこのところを、今、改めて紐解こうと思う。これまでこれに興味を抱きながらも、どう凄いのかピンと来ていなかったという方は、当記事をぜひ、ご熟読いただきたい。2回シリーズでお伝えしていく。今回はまず、オーディオ性能について掘り下げる。

■尖ったマニアに愛用されていながらも、ごくごくライトな使い方もできる『DIATONE SOUND.NAVI』。

結論から入りたい。『DIATONE SOUND.NAVI』がオーディオ機器としてどう優秀なのかというと…。それは、「カーオーディオ愛好家に絶大なる支持を得るハイエンド機器でありながら、ビギナーにも優しいオーディオユニットである」からだ。本格システムを構築するときはもちろん、そうせずとも、ナビを替えただけでハイエンド機たる優秀さを享受できるのだ。

当機の良さを100%味わおうとすれば、これを核とする本格システムを構築したいところではある。そこまでの性能を有しているので、そうしないともったいない。しかしながらそれとは真逆の、スピーカーすらも交換しない、という使い方をしたとしても、ハイエンドオーディオ機器として凄味を発揮する。ここにこそ、『DIATONE SOUND.NAVI』の凄さの真髄がある。

ホームオーディオの世界を見渡してみても、または他のジャンル、例えばカメラとか自転車でもなんでもいいのだが、趣味性の高い機器で、プロユースとビギナーユースの両方で重宝される機器はなかなか見当たらない。しかし『DIATONE SOUND.NAVI』は違う。尖ったマニアに愛用されていながらも、ごくごくライトな使い方もできる。

それはなぜなのだかろうか。答は、『DIATONE SOUND.NAVI』に、超スペシャルなサウンドチューニング機能が搭載されているからだ。その機能の名は、“マルチウェイ・タイムアライメント”である。

■各スピーカーを個別にコントロールできるのに、chを分ける必要がない…。

当機能が初登場したのは、2008年の12月のことだった。三菱電機から発表された新基軸カーオーディオユニット、『DA-PX1』(税抜価格:80万円)に搭載され、初めて世に出た。

“デジタルプロセスセンター”と呼ばれる『DA-PX1』は、デジタル・シグナル・プロセッサーであり、多彩にソースユニットを接続可能なハブとしても機能する。そして、高性能なDAC(デジタル信号をアナログ信号に変換するパーツ)でもあった。

そしてこの『DA-PX1』が新機軸たるゆえんがまさに、“マルチウェイ・タイムアライメント”にあった。最大でフロント3ウェイ+サブウーファーまでをコントロール可能であるにも関わらず、備えている出力は、フロントのL・Rの2chと、サブウーファー出力のみ。つまり、フロント3ウェイスピーカー(トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドウーファー)を個別に制御できるのにも関わらず、その3スピーカーの信号を、Lch、Rch、それぞれ1chずつの中に共存させてしまう、というメカニズムとなっていたのだ。

通常の“タイムアライメント”では、例えば左右のトゥイーター、ミッドウーファーと計4つのスピーカーをコントロールしようとするとき、各スピーカーの信号を別々に振り分ける必要がある。

しかし『DA-PX1』では、chを分けずに“タイムアライメント”を運用できたのだ。

■『DIATONE SOUND.NAVI』は、いかなるシステムにおいても高音質を約束する。

“タイムアライメント”という機能が何なのかについて、もう少し踏み込んでご説明しておこう。まずこの機能が何のためにあるかというと、それは、「ステレオ感を正確に感じ取るため」である。

そもそも“ステレオ”とは、音楽を左右のchにわけて録音し、それを左右2本のスピーカーで再生することで、音楽を立体的に感じ取ろうとするものだ。そしてそれを正確に味わうためには、左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取る必要がある。しかしクルマの中ではそれが不可能だ。リスニングポジションは左右のどちらかに偏った場所となるからだ。

しかし“タイムアライメント”があれば、近くにあるスピーカーに対して、音を発するタイミングに遅延をかけられる。結果、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況が作り出せる。そうすることで、“ステレオイメージ”を正確に感じ取ることができようになるのだ。

ところで、“音の良さ”には2つの側面がある。1つは音の質感が良いか悪いか、もう1つはステレオイメージを正しく感じ取れるか否か。

スーパーハイエンドユニット『DA-PX1』の特長を受け継ぐ『DIATONE SOUND.NAVI』は、まずはDACが高性能。なので、そもそも音の解像度が高く(通常のナビと比べると、256倍の解像度)音の質感が良い。さらには“マルチウェイ・タイムアライメント”の力によって、ステレオイメージも正確に感じ取れる。

そしてその“マルチウェイ・タイムアライメント”は、システムを巨大化せずとも運用可能。信号を各スピーカー用に分けなくとも効力を発揮できる。つまり、純正スピーカーのままでもそれを適用させられる。このスペシャルな機能は、ハイエンドシステムの中でも、またはもっとも初級なシステムにおいても力を発揮できるのだ。

『DIATONE SOUND.NAVI』は、いかなるシステムにおいても高音質を約束してくれる、というわけなのだ。

以上が、『DIATONE SOUND.NAVI』のオーディオ機器としての凄さだ(細かく見ていくと、優れたポイントは多々ある。その1つ1つを挙げていくとキリがないので、それらについては『DIATONE SOUND.NAVI』のHPでご確認いただきたい)。

『DIATONE SOUND.NAVI』のオーディオ性能的な凄さの真髄を、ご理解いただけただろうか。これに引き続いて次回は、ナビゲーションとしていかに優れているかについて、じっくりと解説していく。お楽しみに。

『だから選ばれる』DIATONE SOUND.NAVIの魅力~オーディオ編~

《太田祥三》

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