BMWグループ、カルテルを否定…独メディアに反論

自動車 ビジネス 企業動向
BMWグループのドイツ本社
BMWグループのドイツ本社 全 1 枚 拡大写真

フォルクスワーゲン、ダイムラー(メルセデスベンツ)、BMW、アウディ、ポルシェのドイツ自動車メーカー5社が、1990年代からカルテルを結んでいたとドイツ・メディアが報道した。BMWが、これを否定する声明を発表している。

ドイツの有力メディア、『シュピーゲル』によると、フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMW、アウディ、ポルシェの5社は、部品の購入価格などについてカルテルを結び、ディーゼル車の排ガスをクリーンにするための尿素(AdBlue)タンクの価格を抑える目的で、容量の小さいタンクの採用を取り決めていたという。これが、排ガス性能の低下につながり、排ガス不正の契機になったと報じられた。

7月23日、BMWグループは声明を発表。「最近のメディア報道を受けて、BMWグループは立場を明確にする必要がある」とし、「AdBlueタンクが小さいため、BMWグループのユーロ6ディーゼル車が適切な排ガス処理を行っていないという批判は、まったくの間違い」と報道の内容を否定した。

同社によると、BMWグループのディーゼル車は他の自動車メーカーとは異なり、排気ガスの処理にさまざまな部品を組み合わせて使用。排ガスを処理するためにAdBlueで尿素注入を行う車両は、NOx貯蔵触媒コンバータを用いる。この技術の組み合わせにより、すべての法的排出要件を満たしている。よって、「BMWグループのユーロ6ディーゼル乗用車は、リコール(回収・無償修理)またはアップグレードする必要はない」と強調する。

さらに、BMWグループは、「両方のシステムの組み合わせは、排ガス再循環装置の効果も相まって、AdBlue注入量が少なく済む。BMWグループは他の自動車メーカーと比較して、AdBlue消費量が非常に少ない」とコメント。AdBlueタンクの価格を抑えるために、容量の小さいタンクを採用するカルテルを結び、これがきっかけでディーゼル車の排ガス不正が起きたとの報道を否定している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  2. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  3. 【ジープ ラングラー 4xe 新型試乗】ラングラーがまぁ静かになっちゃって…中村孝仁
  4. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  5. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  6. トヨタ『GRカローラ』は『GRヤリス』とは異なるスタンス…4月の試乗記まとめ
  7. ダムドが伊・OZ Racingとコラボしたネオクラシックホイール「Rally Racing 4×4」の受注を開始
  8. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  9. 全長100メートルのジャンボこいのぼりと名車がコラボ…第12回KAZOクラシックカーフェスタ
  10. 初代レオーネクーペや4WDのエステートバンなど…2024年春季スバルレオーネオーナーズクラブ渡良瀬ミーティング
ランキングをもっと見る