【BMW HP4 RACE 公開】慣らし運転後に内視鏡検査、タイムは誰が乗っても短縮…プロダクトマネージャー談

モーターサイクル 新型車
BMW HP4 RACE メディア向け技術説明会。
BMW HP4 RACE メディア向け技術説明会。 全 28 枚 拡大写真

BMW Motorrad プロダクトマネージャーのジョセフ・メッヒュラー氏は、『HP4 RACE』のメディア向け技術説明会で、最高出力215PSにも及ぶ搭載エンジンについて言及した。

【画像全28枚】

「馬力が出ているだけでなく、パワーカーブのラインを見ていただいてわかるとおり、非常にスムーズで、とても乗りやすくなっています」(メッヒュラー氏)

999ccの水冷並列4気筒は1万3900回転で最高出力215PS、1万回転で最大トルク120Nmを発揮。レブリミットは『S1000RR』が1万4200回転であるのに対し、HP4 RACEでは1万4500回転に高められている。

「そしてお客様は納車されたその瞬間からサーキットを走ることができます」(メッヒュラー氏)

顧客ごとにエンジン・テスト・レポートを作成し、納車前にエンジン慣らし運転および性能テストが実施される。それを終了後、バルブ・タイミングやクリアランスなどの点検・調整を実施。さらにピストンと燃焼室上部との接触の可能性を識別するため、燃焼室の内視鏡検査をおこなうという徹底ぶりだ。

「(サーキットで)誰が乗ってもだいたい最初に1秒ほど、1日の最後には3秒ほどタイムを縮められます」(メッヒュラー氏)

HP4 RACE は全世界750台限定生産で、001/750~750/750までのナンバリングが記載されたカーボン・バッジがフォーク・ブリッジ上に備わる。001/750 のマシンは後にBMWミュージアム(ドイツ・ミュンヘン)にて展示される予定だ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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