【スバル WRX S4 試乗】これが“大人のセダン”のフィーリングだ…諸星陽一

試乗記 国産車
スバル WRX S4
スバル WRX S4 全 8 枚 拡大写真

2014年に日本に投入されたスバルのセカンドクラスセダンが『WRX』シリーズ。「S4」は控えめなエクステリア、そしてスポーツグレードのSTIの存在から、ちょっとおとなしめなクルマと思われがちだが、走りのポテンシャルはかなり高い。

【画像全8枚】

2017年7月に行われたビッグマイナーチェンジでは、内外装の変更に加えて足まわりを中心としたリファインを行ったほか、追従走行ACCの性能を向上したアイサイト・ツーリングアシストを採用するなどして、その魅力を増している。

足まわりで変更を受けたのは前後サスペンションの減衰力特性、スプリング、リヤスタビライザーなどで全体として乗り心地を重視したもの。確かに乗ってみると、細かい振動などを上手にいなしている。試乗コースとなった伊豆のサイクルスポーツセンターは路面状況がよく、乗り心地については高評価が得やすいコースだが、ちょっと意地悪なコース取りをしたときも上手に乗り心地を確保していることが確認できた。

装着されているタイヤは245/40R18サイズ。245という太さ、40という低いハイトを考えたら、かなりの高性能と評価できる。

さらにコーナーリングの安定性も高レベルだ。WRXにはSTIというスポーツモデルが存在し、そのSTIと基本部分が同一であるだけに高いコーナリング性能が確保出来ていると言える。一番気持ちいいのは、ステアリングの切り始めの反応で、スッと切ってからクルマが動き始めるまで反応。レーシングカーのような俊敏さではないが、決してダルさはない。一般道を走る、大人のセダンに求められるフィーリングをWRX S4は持っている。

とはいえ、搭載されるエンジンは2リットルターボで300馬力/400Nmを発生する。このトルクをCVTのミッションを介して路面に伝え、ガッツリと加速する様はなかなか豪快である。スバルらしい4WDシステムのおかげで、加速時の安定性も高く、どんな路面でもアクセルを強く踏んでいける。

2リットルクラスのセダンは日本での使い勝手はかなりいいはずなのに、日本ではなかなか売りづらいという立ち位置が難しいクルマ。WRXはサイズ的には3ナンバーとなってしまうが、取り回しもしやすい。ベーシックでいいセダンはいつまでも作り続けてほしいと感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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