車載用タッチパネル世界市場、2020年には27.5%の5655万パネルに拡大…矢野経済調べ

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ビッグX プレミアムシリーズ(参考画像)
ビッグX プレミアムシリーズ(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

矢野経済研究所は、車載用タッチパネル(TP)の世界市場の調査を実施。その結果を「2017年版 車載タッチパネル・部材市場の現状と将来展望」にまとめた。

調査は抵抗膜方式および静電容量方式の車載用TP、透明導電性フィルム、カバープラスチック、カバーガラス、コントローラーIC、OCA(機能性フィルム)の各メーカーを対象に、2017年4月~6月の期間、同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングならびに文献調査を併用して行った。

調査結果によると、車載用TPは従来のカーナビに加え、ディスプレイオーディオ(DA)、後部座席でインターネットや映画視聴などが楽しめるRSE(Rear Seat Entertainment)など、車載向け表示デバイスの搭載拡大に伴い、採用が拡大している。これらを背景に、2017年の車載用TPの世界市場規模はメーカー出荷量ベースで前年比6.1%増の4704万パネルを予測。その後、2020年には同27.5%の5655万パネル、2025年には同60.5%増の7115万パネルに達すると予測する。

車載用TPは現在、抵抗膜方式と静電容量方式が主流。しかし、カーナビ等の純正マーケットを中心に抵抗膜方式TPから静電容量方式TPへの需要シフトが加速し、2017年の車載用静電容量方式TP世界市場規模は前年比34.0%増の2434万パネルを予測する。静電容量方式TPはマルチタッチや高感度なタッチ等の操作性に加え、異形・曲面のデザイン性、大画面化への対応等が特徴で、特に曲面や異形形状に対応可能な部分で自動車のデザインの自由度を拡げた点などが自動車メーカーやティア1(1次請け)に評価されており、今後も採用が拡大するとみる。

車載用TPは操作性に加え、異形や曲面化などのデザイン性向上、車載用ディスプレイの大型化への対応などに対する自動車メーカーやティア1の要望はさらに高まると予測。車載用静電容量TPは多様な顧客ニーズに対応可能なUIとして今後も市場拡大が続き、2020年には車載用タッチパネル市場全体のうち72.6%が静電容量方式になると予測する。

《纐纈敏也@DAYS》

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