瀬戸内のドライブで寄りたい「あつあつ揚立てっちゃん」---土地の入り口 国道2号

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あつあつ揚立てっちゃん
あつあつ揚立てっちゃん 全 12 枚 拡大写真

国道2号を走っているとロードサイドで時々天ぷら屋さんを見かける。「あつあつ揚立てっちゃん」は魚屋さんが始めた天ぷら屋さんだという。

以前より、国道2号をドライブすると、広島県から山口県にかけて数店舗が存在するので気になっていた。昼時はもちろん、少しピークを過ぎた時間であっても、地元ナンバーの営業車、タクシーなどを中心にかなり盛況なこのお店。先日ついに寄ることができた。

筆者が寄ったのは国道2号で広島の中心街を過ぎ、マツダの本社並びに工場の真上を通過した先の、切通しのところにある青崎店だ。

券売機で食券を買って、カウンターに座ると、まずご飯の量を訪ねられる。ごはんとみそ汁、大根おろしのたっぷり入った天つゆ、それらが載ったお盆が用意されたら、いよいよスタートだ。筆者はこのお店の一番人気だという「880円定食」を選んだ。

オーダーが入ると、それからメニューごとの具を一つ一つオープンキッチンの中央で揚げ始める。この日の880円定食は太刀魚、小イワシ、生タラなどの魚介のほか、カボチャ、レンコンなどの野菜、おなじみのエビ、さらにささみなど、盛りだくさんだ。

サクサクと軽い食感と、口の中に広がる素材の甘みが実にうれしい。が、ここでは魚の質の基準が首都圏よりも厳しいかもしれない。そんな土地の人が、親しみ、さっと入ってさっと食べる。あつあつ揚立てっちゃんは、土地の風土に触れ、土地の人の日常を体験できるお店だ。

店頭のポップでおススメとあるのが「半熟卵の天ぷら」だ。これを定食のご飯の〆にぜひとのことで、追加で注文することに。

小さな器に入れられて、揚げたてが運ばれてきた。それもそのはずだ。トングでつかもうとすればうっかり割ってしまうほどに、柔らかく揚げられているのだ。ご飯に載せ、専用のたれをかけて食べれば、単なる卵かけごはんとは一味も二味も違った味わいが口いっぱいに広がる。

地元の人が日常的に愛するこういうお店にふらっと立ち寄り、気取らずに食事をするというのも、クルマがあるからできる旅の楽しみではないだろうか。

地元の人に聞けば「いやいやもっといいところあるよ」かもしれないし「そこへ行ったらこれを食べないと!」というのもあるだろう。あつあつ揚立てっちゃんには、そうした土地の美味しいものへの入り口に感じる。

《中込健太郎》

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