鳥取・島根に新しい観光列車『あめつち』2018年デビュー…「RAILWAYS」監督が監修

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『あめつち』で使用される車両のイメージ。2018年7月から鳥取~出雲市間で運行される。
『あめつち』で使用される車両のイメージ。2018年7月から鳥取~出雲市間で運行される。 全 5 枚 拡大写真

JR西日本米子支社と鳥取県、島根県は8月17日、山陰エリアで運行する新しい観光列車『あめつち ~天地の初発のとき~』の概要を発表した。映画監督の錦織良成さんと、アニメ美術監督の吉田昇さんが協力。2018年7月から山陰本線の鳥取~出雲市間で運行される。

列車名の『あめつち』は、山陰地方を舞台にした神話が多数書かれている古事記の「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」という書き出しに由来。車両はキハ40系気動車のキハ47形を改造した2両編成(定員59人)を使用する。

車体外装は「山陰の美しい空や海」を表現した「紺碧色」をベースとし、「山陰の美しい山並み」と日本刀の刃文(はもん)を表現した帯模様を側面下部に加える。内装には鳥取県産の智頭スギや島根県産のマツ、石州瓦などを使用。因州和紙をランプシェードのように使って光を演出するという。

車内では、山陰にちなんだ食事や飲物を提供。一部の区間で徐行運転を行い「日本海や大山の雄大な景色や宍道湖の夕陽」などを楽しめるようにする。

『あめつち』のコンセプトワーク・総合ディレクション・監修は、映画監督の錦織良成さん。島根県出雲市出身で、2010年には同県内の一畑電車を舞台にした映画「RAILWAYS」を制作した。出雲の山村「たたら村」を舞台にした「たたら侍」も今年5月に公開されている。このほか、スタジオジブリのアニメ映画「崖の上のポニョ」などで美術監督を務めた吉田昇さん(島根県松江市出身)が、車両デザインの色彩を担当した。

《草町義和》

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