【INDYCAR 第15戦】ニューガーデン今季4勝目、初王座に向け前進…琢磨は序盤アクシデントに巻きこまれる

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
#2 ニューガーデンが今季4勝目をあげた。
#2 ニューガーデンが今季4勝目をあげた。 全 8 枚 拡大写真

現地26日夜、インディカー・シリーズ第15戦の決勝が米イリノイ州のゲートウェイ・モータースポーツパークで行なわれ、ポイント首位のジョセフ・ニューガーデンが今季4勝目をあげた。予選6位の佐藤琢磨は序盤にアクシデント遭遇、戦線を離脱した。

3週連続開催の2週目にあたるレースは、今季最後のオーバル戦。スタートに向けてのパレードラップ中にスピンした車両があり、イエローコーションラップのままレース開始、数周回したのちに実質的なスタートが切られる格好となった。ナイトレースということもあり、タイヤ温度の管理がいつも以上に難しいようだ。

そしてその“スタート”直後に大きな波乱が起きる。ポール発進だったウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)がスピンしたことから上位陣にアクシデントが波及、予選で6位と好位置につけていた佐藤琢磨(#26 Andretti Autosport/ホンダ)もそれに巻きこまれるかたちで不運なクラッシュを喫してしまう。

琢磨はピットに戻るも戦線復帰ならず(リザルトは19位)。「ガレージでマシンのダメージが修復できるかどうか確認しましたが、(損傷が)大きすぎましたね。すぐに一日が終わってしまいました」と語るしかなかった。

前戦のポール獲得に続き今回も6位と、予選では安定的に上位に入っている琢磨なのだが、それが決勝結果につながらない展開が続き、フラストレーションがたまるところだろう。残り2戦に向けて切りかえていってもらいたい。

レースはパワー以外のベンスキー(Penske)勢3台、ジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)、シモン・パジェノー(#1)、エリオ・カストロネベス(#3)、そしてスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)という面々が上位を形成して進んでいく。そして勝利をおさめたのは、ポイント首位のニューガーデンだった。今季4勝目をあげ、名門ペンスキー移籍初年度での自身初王座獲得に向け前進している。

決勝2位はディクソンで、ペンスキー/シボレーの上位独占にクサビを打った格好。3位パジェノー、4位カストロネベス。5位にはコナー・デイリー(#4 A.J.Foyt Enterprises/シボレー)が入っている。6位はアレクサンダー・ロッシ(#98 Andretti Herta Autosport w/Curb-Agajanian/ホンダ)。

残り2戦、タイトル争いはどうやら今回の決勝上位4人による争いに絞られたと見てよさそうだ。ニューガーデンが547点でアタマひとつ抜け出し、これを516点のディクソン、505点のカストロネベス、504点のパジェノーが追う。琢磨は410点で8位。王座争い参加は厳しくなったが、シリーズトップ5入り(目下5位のパワーと54点差)を目指してのチャージを期待したい。

次戦第16戦は9月3日決勝の日程で、ニューヨーク州のワトキンスグレンで開催される

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  2. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る