【新聞ウォッチ】国内大手8社、7月の世界生産4%増、不振の米国を好調の中国カバー

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年8月31日付

●エネルギー有識者会議、CO2削減脱ガソリンが鍵、2050年へ議論、EV充電技術に課題(読売・9面)

●タカタ未改修なら車検不合格、来年5月から国交省(読売・36面)

●半導体売却契約、来月にずれ込む、東芝とWD主導権争い(朝日・3面)

●トヨタが配車で協業、東南アジアの最大手と(朝日・6面)

●自動車大手8社世界生産4.1%増、7月前年比(朝日・6面)

●京王相模原線が来春運賃値下げ(毎日・7面)

●東芝経営再建道険し、半導体売却交渉迷走(産経・11面)

●中央道止め大規模訓練、あす防災の日、高速道路規制は初(産経・23面)

●キヤノン国内新工場、デジカメ生産回帰進める(日経・1面)

●自動運転塘路レベル分け、政府、走行の難しさで指標(日経・5面)

●現代自、中国4工場が停止、部品調達不能で一時、韓国報道(日経・9面)

●ブレーキ生産を効率化、アイシン、グループで再編(日経・15面)

●三菱自、純現金収支が改善、今期黒字に、日産流で在庫管理徹底(日経・19面)

●ガソリン価格上昇、2週間ぶり、店頭131.4円(日経・22面)

ひとくちコメント

なんだかんだ言っても、自動車メーカーにとって世界最大の中国市場は生産や販売に大きな影響を与えるだけに、一時も目が離せないようだ。トヨタ自動車など国内メーカー8社が発表した7月の世界生産台数は、前年同月比3.9%増の222万2254台になったという。

きょうの日経が「中国けん引、米は振るわず」などと、取り上げているが、米国では生産台数が昨年実績を割り込んだものの、中国市場では小型車や多目的スポーツ車(SUV)の販売が各社好調で全体の生産台数を押し上げたと伝えている。

メーカー別では、日産自動車は中国生産台数が25.6%増の10万6585台と好調のほか、トヨタも生産台数は20.5%増の10万5000台。SUV『RAV4』のハイブリッド車(HV)やセダン『カローラ』の生産が伸びたそうだ。さらに、三菱自動車もSUV『アウトランダー』を中国での生産に切り替えたこともあり、現地の生産台数は54.8%増の7304台となっている。

半面、米国では新型車への切り替えに伴う調整時期が重なり、トヨタが28%減の6万2000台、ホンダも11.2%減の7万2628台だったという。

ちなみに、朝日によると、世界生産は4.1%増の224万1801台としており、日経の世界生産の合計台数とは、2万台強の差があるのはどうしてなのだろうか。それはともかく、朝日などは日産、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業が7月として過去最高だったとも伝えている。

半面、朝日と日経が掲載した表をみると、7月の生産実績ではトヨタとスバルの2社が国内も海外とも前年同月に比べてマイナス。トヨタは輸出も国内販売もマイナスで、生産、輸出、販売実績のすべてに黒の三角(▲)が付いているが、紙面ではそのことに触れている記事は見当たらない。

《福田俊之》

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