安心感をもたらす35mm増しのスイングアーム…スズキ GSX-R1000R 新型開発チーム【インタビュー】

モーターサイクル 新型車
GSX-R1000R ABS
GSX-R1000R ABS 全 23 枚 拡大写真

サーキットで試乗した新型『GSX-R1000R』。ストレートでの安定性も抜群にいい。

【画像全23枚】

「スイングアームを35mm伸ばしたことで、直進安定性が高まりました」

そう教えてくれたのは車体設計担当の小林浩二さんと、エンジン実験を担当した小林勇太郎さん。ふたりの担当は異なるものの、互いに意見を出し合い、車体とエンジンのベストバランスをとことん追求した。

「基本的に安定性というのはリアまわりがすごく影響していまして、スイングアームを伸ばすことで安定感は増すのですが、ホイールベースが長くなり過ぎれば旋回性が犠牲になってしまいます。新型GSX-R1000Rではテストを繰り返した結果、最終的にこのディメンションが決まりました」(小林勇太郎さん)

旋回性向上のためにエンジンの前後長を短縮し、フロント荷重を増やした新型GSX-R1000R。フロントアクスルからスイングアームピポットまでの距離は、従来型より20mm短い。

「いろいろな長さのスイングアームをテストしまして、最初は(従来型より)20mm長いものもやっていましたが、さらに15mm伸ばすというのがベストだと結論を出しました」(小林浩二さん)

「コーナーの立ち上がりで、少しでも早くスロットルを開けられるようなライダーにやさしい特性、それが速さに繋がるとエンジン開発の担当者とも意思を共有できていましたので、エンジン前後長を短縮してもらってスイングアームの長さをじっくり追求することができました」(小林浩二さん)

一昔前だと、軽くてパワフルだが、敏感すぎて走らせるのがコワイというマシンも存在した。上手いライダーが乗れば、もしかしたらそっちのほうが速いのかもしれない。

しかし新型GSX-R1000Rには、乗っていて安心感がある。ふたりが言うとおり、その安心感がアクセルをより早く、より大きく開けさせてくれ、結果的にラップタイムを上げてくれるのだ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 27年ぶり復活、トヨタ『スターレット』! ヤリスより小型で130万円から…デザインを大予想
  2. ホンダ、「左ハンドル」のまま北米産『インテグラ』『パスポート』を逆輸入へ[新聞ウォッチ]
  3. ホンダ『インサイト』が電気SUVとして4年ぶり復活、航続距離500km超、限定3000台で「ゼロシリーズまでの橋渡し」
  4. トヨタ『スープラ』でリコール…エンジン始動不能、火災が発生
  5. ホンダ純正ナビ「ギャザズ」、9インチ2タイプを3月6日発売…リアモニター接続も可能に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る