【BMW S1000R 試乗】電子制御のおかげでアクセルをグイグイ開けていける…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
BMW S1000R
BMW S1000R 全 19 枚 拡大写真

『S1000RR』のカウルを脱ぎ去り、軽快なネイキッドスタイルとした『S1000R』。2017年モデルでは最高出力を5psアップの165psに向上したほか、アクロポヴィッチのチタンマフラーを標準装備し、「シフトアシスタントPro」を搭載するなど走りの性能をさらに高めている。

サーキットにて試乗したが、強力過ぎると言っていいほどのエンジンパワーを持て余さずに楽しめるのは、BMWらしい先進的な電子制御のおかげ。

ABSをはじめ、スタビリティーコントロールやトラクションコントロール、ダンピングコントロールがライディングモードと連携し、エンジン特性だけでなく車体の動きをスマートに制御してくれる。

ライディングモードは「レイン」と「ロード」に加え、「ダイナミック」「ダイナミックPRO」の4段階が選べ、ダイナミックでの加速は強烈としか言いようがない。

さすがはS1000RR譲りのDOHC並列4気筒を低中速寄りにリチューンした強力パワーユニットで、スロットルレスポンスも鋭く、ミドルレンジまでならS1000Rの方がトルクは図太く感じる。

結果的にコーナーの立ち上がりでアクセルをどんどん開けていけ、クセのないニュートラルなハンドリングと相まって、自在に操れるといった感覚が得られ、アグレシッブな走りが楽しめた。

シフトチェンジはアップもダウンもアシスト機構付きで、クラッチレバーを握ったりアクセルを戻す必要がないから、ライダーはハンドルやアクセル、ブレーキ操作、体重移動などに集中することができ、慣れてしまえば大きなアドバンテージとなる。

一般道での走りを想定して、ノンビリ流してみても気持ちがいい。ツーリングではワインディングがさぞかし楽しいだろう。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る