メキシコ・チアパス州沖の地震 日本で津波注意報が出るなら9日深夜2時頃

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メキシコ・チアパス州沖の地震の津波について解説する松森敏幸地震津波監視課長(8日・大手町)
メキシコ・チアパス州沖の地震の津波について解説する松森敏幸地震津波監視課長(8日・大手町) 全 2 枚 拡大写真

気象庁はメキシコ南東部チアパス州沖で発生した非常に強い揺れの地震の国内への影響について会見。懸念される津波について「現時点では多少の海面変動がある」程度と予測し、日本までの到達について、次のように語った。

「津波による被害が予想される場合には、日本への最も早い津波到達予想時刻の2時間前、明日9日午前2時に津波注意報等を発表する」(松森敏幸地震津波監視課長)

太平洋津波警報センター(PTWC)によると、日本時間8日13時49分(現地時間7日23時49分)頃に発生した同地の地震は、この地域でも最大クラスのM8.1(マグニチュード)。8日15時22分現在で、メキシコ・ワウラで0.7m、同プエルトアンヘルで0.3mの津波を観測している。

気象庁では付近の太平洋沿岸観測地点であるエクアドル(アカフトラ)、コスタリカ(ケポス)、エクアドル(サンタクルス)と、メキシコ沖合のDART43413の海上観測地点で津波波形を記録。アカフトラとDART43413で津波を観測した。

同地で発生した過去の地震では、1m以上の津波が予想される場合の警報が発令されるほどの事例はないという。また、今のところ20センチ以上の津波が予想される場合の注意報も考えられてはいない。日本への到達は、最も早い北海道千島列島付近で14時間後の早朝4時頃、東京には16時間後の朝6時頃と予想される。津波がこのまま到達するとすれば、日本より先にハワイ州・ホノルルに約9時間後の8日22時49分頃に到達が予想されるため、気象庁では引き続き監視を続け、次のように注意を呼び掛ける。

「津波の流速で流されるという危険がある場合には、津波注意報として発表している。今回はそこまでには至らないと思っているので、多少の海面変動があるのだということを頭に置いて、作業などをしていただけるといい。幸いにも夜中から朝方ということで、大勢の人が海辺で遊ぶ時間帯でないので(影響は少ないと思うが)、そういう心構えで対応していただければと思う。万が一の時には、できるだけ早く注意報を出す」(前同)

同地は陸側の北米プレートとカリブプレートに対して、海側のココスプレートが海底へと沈み込む一帯で、1985年9月、1995年10月にもM8クラスの地震が起きている。

《中島みなみ》

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