東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局は9月14日、九段下駅(東京都千代田区)の改良工事を10月から始めると発表した。改札口の共通化や乗換え用エレベーターの整備などを行う。
九段下駅は、東京メトロの東西線と半蔵門線、東京都交通局の都営新宿線が乗り入れている。各線ごとに改札口が分かれているが、2013年には半蔵門線(押上方面)ホームと都営新宿線(新宿方面)ホームの間にあった壁が撤去され、改札内コンコースも共通化されている。
今回の工事は乗換えの改善を目的としたもの。地下3階に設置している改札口4カ所(半蔵門線・都営新宿線)を撤去するとともに、地下2階の改札口2カ所(東西線)を移設し、3線共通の改札口を整備する。これにより改札を出ることなく各線の乗換えが可能になる。
このほか、九段坂側に地下4階(半蔵門線・都営新宿線)から地下3階コンコース、地下2階(東西線ホーム・改札口)に乗換えエレベーターを3基整備する。エレベーターを利用する場合も、地上に出ることなく中野行き東西線と半蔵門線、都営新宿線との乗換えができるようになる。
全体の工事期間は今年10月から2025年3月末までの予定。このうち共通改札口と乗換えエレベーターは2020年3月末から使用を開始する予定だ。