【F1 シンガポールGP】スタート直後の大波乱でフェラーリ2台リタイア、ハミルトンが今季7勝目

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
2017F1シンガポールGP
2017F1シンガポールGP 全 9 枚 拡大写真

2017年のF1第14戦シンガポールGPの決勝レースが17日、マリーナベイ・ストリートサーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季7勝目を挙げた。

【画像全9枚】

決勝前に雨が降ったことにより、各マシンとも雨用のタイヤを装着しスタート。しかし、その直後に予想だにしない波乱が起きた。

1コーナーをめがけてポールポジションのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、さらに好スタートを決めた4番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)が激しいポジション争いを繰り広げた時に、真ん中のフェルスタッペンをフェラーリ2台が挟み込むようにして接触。このうちライコネンは右の前後サスペンションともに折れ曲がってコントロール不能の状態で1コーナーへ直進。ちょうどターンインしようとしたフェルスタッペンにに激突し、さらに彼を外側から抜こうとしていたフェルナンド・アロンソも弾き飛ばす形で多重クラッシュが発生した。これでライコネンとフェルスタッペンはリタイア。アロンソはなんとかレースに復帰するも、マシンに深刻なダメージがあり、その後マシンを止めることになった。

トップで1コーナーを通過したベッテルも、ターン3を立ち上がったところでバランスを崩しスピンしクラッシュ。フロントノーズを失い、そのままリタイアとなってしまう。なんと、一瞬にして上位グリッドを占めていた3台がいなくなるという大波乱の展開となってしまった。

この混乱の隙をついてトップに立ったのは、ハミルトン。序盤から後続を引き離しレースをリードしていく。その後も、濡れた路面に足もとをすくわれるマシンが多く、レース中盤にはまたしてもセーフティカーが出動する事態となった。こういった混乱もあり、規定周回の61周を完了する前に最大延長時間である2時間を超えたため58周でフィニッシュ。ハミルトンが今季7勝目、通算60勝目を飾った。2位にはダニエル・リチャルド(レッドブル)、3位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。

注目のチャンピオン争いはハミルトンが263ポイントまで伸ばし、ベッテルとの差は28ポイントに。残り6レースあるとはいえ、シーズン終盤の行方を大きく左右しかねない結果となった。

なお、マクラーレン・ホンダ勢はアロンソが1周目の多重クラッシュで早々にリタイアとなったものの、ストフェル・バンドーンが難しいコンディションの中で粘り強く走り続け、7位入賞を果たしている。

2017F1シンガポールGP 決勝結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.ダニエル・リチャルド(レッドブル)
3.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4.カルロス・サインツ(フォースインディア)
5.セルジオ・ペレス(フォースインディア)
6.ジュリオン・パーマー(ルノー)
7.ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
8.ランス・ストロール(ウィリアムズ)
9.ロマン・グロージャン(ハース)
10.エステバン・オコン(フォースインディア)

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 雪道での長時間立ち往生に備えた防災寝袋、 冬の車中泊にも…ベアーズロックが開発
  2. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  3. 万能のメルセデスベンツ『ウニモグ』、史上最も豪華なコンセプトカー登場…『Gクラス』の上を行く
  4. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  5. ダムド、レトロな新作カスタムカー4台を展示へ!『ジムニーノマド』向け新作パーツの先行予約も…東京オートサロン2026
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る