【トヨタGR】豊田社長「全ての人にファン・トゥ・ドライブを」…GAZOOの新スポーツカー

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GRシリーズ発表会 豊田章男社長(右)と友山茂樹専務
GRシリーズ発表会 豊田章男社長(右)と友山茂樹専務 全 2 枚 拡大写真

トヨタ自動車のモータースポーツ事業などを担当する社内分社組織である「GAZOOレーシングカンパニー」は9月19日、都内の同社施設「MEGA WEB」で新スポーツカーブランドである「GR」シリーズの展開を発表した。

これまで「G's」(G Sports)として販売してきたスポーツコンバージョン車を、GRシリーズに一新して車種を拡充するとともに、バリエーションも広げる。バリエーションはエンジン内部もチューニングした数量限定販売の「GRMN」を頂点として、量販スポーツモデルの「GR」、気軽にスポーツドライブが楽しめるという「GR SPORT」を揃える。

第1弾として『ヴィッツ』に「GR」と「GR SPORT」を設定するなど6モデル7車型を9月19日に発売した。2017年度内までには『86』なども加えた9モデル11車型に拡充する。また、GAZOOレーシングの地域拠点としてトヨタ販売店とともに、クルマ好きが楽しめる店舗「GRガレージ」を17年度中に全国で39店舗展開していく。

GAZOOレーシングカンパニーのプレジデントを兼ねるトヨタの友山茂樹専務役員は、発表会でGRシリーズの導入について「完成車両をチューニングするのでなく、生産工程のなかでGRシリーズを作り込む“ファクトリー・チューニング”とする。これにより本格スポーツカーを低価格で提供していきたい」と語った。また、いわゆる「若者のクルマ離れ」への対策としても、こうしたスポーツモデルなどで「われわれがもっと若年層の方に近づいていかなければならない」と指摘した。

発表会にドライバー「モリゾウ」として飛び入り参加した豊田章男社長は、GAZOOレーシングカンパニーについて「『愛車』と呼べる“愛”の付くクルマづくりによって、全ての人にファン・トゥ・ドライブを実現するのがミッション。トヨタ社内に波風を立てる存在になってもらいたい」と述べた。

またスポーツモデルの強化については「トヨタは元々、大衆車を作ってクルマを多く普及させることを使命としてきた。創業から80年が経つなかでトヨタにも、秘伝のタレの味付けでこうした面白いクルマが作れるということを示したい。大多数のお客様は便利で快適な移動手段としてクルマをお求めになるが、一方でGRシリーズといった分野もあり、両方のお客様にチャレンジしていきたい」と話した。

《池原照雄》

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