山田線の山岳区間、11月5日再開…土砂流入・脱線で不通

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山田線松草~平津戸間の災害発生現場(9月20日)。崩落した斜面の復旧工事が進んでいる。
山田線松草~平津戸間の災害発生現場(9月20日)。崩落した斜面の復旧工事が進んでいる。 全 3 枚 拡大写真

JR東日本の盛岡支社は9月22日、土砂流入による脱線事故の影響で運転を見合わせている山田線の上米内~川内間について、11月5日から運転を再開すると発表した。同線の山岳区間が全面的に復旧する。

山田線は盛岡~宮古~釜石間157.5kmを結ぶ、岩手県内の鉄道路線。山岳地帯を横断する盛岡~宮古間102.2kmと、三陸海岸沿いに進む宮古~釜石間55.4kmで構成される。このうち宮古~釜石間は2011年3月、東日本大震災で路盤が流失するなど甚大な被害が発生。現在は三陸鉄道が列車の運行を引き継ぐことを条件に復旧工事が進められている。

一方、盛岡~宮古間も2015年12月、宮古市内の松草~平津戸間で土砂流入が発生。普通列車が土砂に乗り上げて脱線した。この影響で同区間を含む上米内~川内間が現在も運休しており、盛岡~宮古間を結ぶ都市間バス『106急行』への振替輸送が行われている。

復旧工事は10月中旬に斜面の工事が終了し、同月下旬には軌道や信号などの工事も終了する予定。11月4日まで試運転が行われ、11月5日から運転が再開される予定だ。

《草町義和》

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