ジャガー Eタイプ をレストア&EV化…Eタイプ ゼロ

自動車 ビジネス 国内マーケット
Eタイプ ゼロ
Eタイプ ゼロ 全 7 枚 拡大写真

1961年に発表したジャガー「E-TYPE」は、時代を経てもなお「最も美しい自動車」としてたびたび選出されている。かのフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリ氏からも「世界で最も美しい車」と称賛されたほどだ。

ジャガー・ランドローバー・クラシックは、ジャガーを代表するスポーツカーである「E-TYPE」電動パワーユニットを組み合わせた「E-TYPE ZERO」を、ロンドンにあるセントラル・セント・ マーチンズ・カレッジで開催された「Tech Fest 2017」(現地時間 9月8日)で初公開した。ちなみにこのモデル、「E-TYPE」 誕生の地からほど近い、コベントリーにある「ジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークス」でつくられたものだ。

公開されたジャガー「E-TYPE ZERO」は、本来の「E-TYPE」のドライビングフィールと美しいスタイリングに、EVという並外れたパフォーマンスが備わったものだ。そのスペックは、0-100km/h(62mph)加速はわずか 5.5 秒で、オリジナルの 「E-TYPE Series 1」と比較しても約1秒も速くなっているという。

◆専用に開発されたこだわりの電動パワートレイン

「E-TYPE ZERO」のために、出力 220kWの電動パワートレインを特別に開発した。リチウムイオンバッテリーパックは、オリジナルの「E-TYPE」に使用していた 6 気筒の XK エンジンと同じ寸法かつ重量もほぼ同じにしているという。この電動パワートレインは、XKエンジンとまったく同じ場所に配置できるよう、電動モーター(および減速ギア)もバッテリー・パックの真後ろに置き、「E-TYPE」のギアボックスと同じ場所になるように設計されており、総重量はオリジナルよりも46kgの軽量化を達成した。


また、現行のガソリン・エンジンやトランスミッションと同じの重量・寸法を持つ電動パワートレインを使用しているため、サスペンションやブレーキなどの車体の基本構造を変更する必要がない。さらに前後重量配分も変わらず、オリジナルの「E-TYPE」のような走りとハンドリング、乗り心地、ブレーキングも体験できるという。

なお、航続距離は270km(約 170 マイル)という実用的な数値を達成しており、バッテリーは家庭用電源で一晩で充電できる。(電源に応じて通常 6~7 時間)

ちなみに6気筒の XK エンジンは、1949年から 1992年まで製造していた「E-TYPE」、「XK120」、「Mark II」、「XJ6」など、当時のジャガーを象徴する大半のモデルに採用されていたため、E-TYPE以外の車両にも、新しい電動パワートレインを組み込み可能だという。このように古いものに新しい要素を加えて再生させるのも、愛車を長生きさせる選択肢になりうる。

◆ジャガー・ランドローバー・クラシックとは?
世界中のジャガーおよびランドローバーのクラシック・モデルの 愛好家向けに、正規クラシック・モデル、エキスパートによるサービス、純正パーツ、卓越したユーザーサポートを行っている。

【名車列伝】ジャガーE-TYPEをレストア&EV化…「E-TYPE ZERO」が再降臨

《カーケアプラス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る