ドライバーの脱水症状を防止するシステム、日産が開発…汗を感知し警告

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日産が開発したドライバーの脱水症状防止システムをテストするルーカス・オルドネス選手
日産が開発したドライバーの脱水症状防止システムをテストするルーカス・オルドネス選手 全 4 枚 拡大写真

日産自動車の欧州法人、欧州日産は9月28日、ドライバーが脱水症状を起こすのを防止するシステムを開発したと発表した。

欧州日産がオランダのデザインブランド「Droog」と共同開発したのは、汗を感知する繊維技術「SOAK」。これをステアリングホイールと前席に使用することで、シンプルで効果的な警告効果を発揮し、ドライバーにもっと水を飲む必要があると警告する。

このSOAKは、人間の汗に触れると色が変わる非常に簡単なシステム。SOAKは、ドライバーの脱水状態を感知すると黄色に変化。ドライバーが水分を補給して脱水症状がなくなれば、青色に変わる。

欧州日産によると、運転中のドライバーの3分の2が、疲労、めまい、頭痛、喉の渇き、反応時間の遅れなどの脱水症状を認識せず、ドライバーが脱水状態になると、ミスを犯す可能性が2倍以上に増えるという。

欧州日産は、このSOAKを『ジューク』に組み込んだプロトタイプ車両を製作。GTアカデミー出身のレーシングドラーバー、ルーカス・オルドネス選手が、実際にテストした。

NISMOのHarj Chaggar医師は、「多くのアスリートは水分補給に精通しているが、スポーツをしない多くの人々は脱水症状が生理学的なパフォーマンスに与える影響を認識していない。車に組み込まれた汗感知技術は、ドライバーに直接警告することで脱水症状を予防できる革新的な方法」と述べている。

《森脇稔》

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