【F1 日本GP】高速化するF1「ことしの鈴鹿はセクター1をいかに速く走れるか」山本左近

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「DAZN」F1マレーシアGPパブリックビューイングイベント(10月1日、都内)
「DAZN」F1マレーシアGPパブリックビューイングイベント(10月1日、都内) 全 5 枚 拡大写真
「ことし、鈴鹿サーキットで行われるF1日本グランプリで、注目してほしいのは、セクター1」

もとF1ドライバーの山本左近と、SUPER GTの実況などで知られるサッシャが、スポーツ・チャンネル「DAZN(ダ・ゾーン)」による、F1マレーシアGP決勝パブリックビューイングイベントに登壇。山本は、1週間後に鈴鹿サーキットで行われるF1日本GP(10月5~9日)について、「ことしの見どころ」について語った。

「鈴鹿サーキットは、スタートから1コーナーを曲がってから、S字コーナーを抜けて、ダンロップコーナー、2つのデグナーカーブを越えるまで、コーナーが連続する約40秒間の区間がセクター1。このセクター1をいったい何秒で走ることができるか。ことしはドライバーにとってもエンジニアにとっても大きなチャレンジングの年だと思います」(山本左近)

なぜ、このセクター1を「いかに速く走れるか」が重要なのか。左近は、その理由について、近年のF1マシンの進化をあげてこう伝えていた。

「ことしのF1の、もっとも特徴的なところは、マシンがかなり速くなっていること。そのぶんペースが早くなり、限界値が高まっている。その意味でも、このマレーシアGPで、どれだけ面白くなったかが、実感できたと思う」

ことしのF1日本GPはココに注目!




「鈴鹿の1コーナーは、メインストレートから続く下り坂の途中からつながっていて、下り坂をアクセル全開で入り、1コーナーをほぼ全開で曲がっていきながら、2コーナーでブレーキングする。まずこの1・2コーナーがドライバーにとっては非常に大きなチャレンジング」

そう語る左近は、「予選からセクター1の走りに注目して」と続ける。

「S字コーナーも左右左とほとんどブレーキを踏まずにアクセルワークだけで曲がっていけると思うぐらいのレベルで走れると思う。このあたりが、ドライバーの技量が大きく問われる部分だし、一瞬のミスでクラッシュにもつながってしまう部分ともいえる。予選は、このセクター1のチャレンジが見どころのひとつですね」(左近)

また、コース終盤のシケインについては「テレビ画面で見るイメージよりも難しい」と前置きしながらこう付け加えた。

「レースではもちろん、オーバーテイクがポイントになってくるので、シケインへの飛び込みに注目がいく。シケインも、ブレーキングが短いコーナーで、狭くてカーブも急。テレビ画面で見るイメージよりも、実際はこのシケインに入っていくのが難しい。そんなシケインにドライバーたちはどう入っていくかにも注目してみて」

マレーシアGPはベッテルの追い上げに興奮




昨日のマレーシアGPについては、「ベッテルの追い上げは、目をみはるものがあった」と左近。

「数字で見ても、ことしのF1はいままでと違うと実感するはず。とくに、決勝でラップタイムレコードを更新しているという点が、ことしイチバンの特徴ですね。で、マレーシアGPは非常に暑い土地でやるレースだから、ドライバーもたいへん」

「そのなかでも、1位、2位、3位のドライバーはそれぞれすばらしい闘いを見せてくれた。とくに終盤のベッテルとリカルドのバトルは、ベッテルのすばらしい追い上げと限界を攻めた走りというのは、目をみはるものがあった。そんなベッテルの動きをおさえられたリカルドは、レッドブル・レーシングのチーム力の賜物だったんじゃないかと思いますね」(左近)

これにサッシャも「やっぱり最後尾から追い上げたっていうのはね、いくらマシンが速くなったといっても、スゴいなと思いますよね」と続いた。

ハイレベルでチャレンジングな日本GP




F1グランプリシリーズや、F2、GP3、ポルシェスーパーカップなどもライブやオンデマンドで視聴できるDAZN。

左近は最後に、「それでも、実際に現場で見るのが何よりもいい」という想いを込めながら、日本GPについてこう語った。

「日本人にとってF1日本グランプリは、世界最高峰のレースを間近に見ることができる貴重な機会。鈴鹿は世界から注目される特徴的なサーキット。ドライバーが純粋に攻め甲斐があって楽しめるコースでもある。世界のF1グランプリを転戦するなかで、シーズン終盤にハイレベルなドライビングを要求されるサーキットのひとつで、ドライバーにとってもチャレンジング」

「シーズンを通してチャンピオンシップを獲得するうえでも、この鈴鹿からの一戦一戦が非常にシビアにかかわってくる。シリーズランキングにかかわるレースとしても最も注目されるレースだろう」

《レスポンス編集部》

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