日産 完成検査票に不実記載...国内生産拠点6か所すべてで

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「組織的に書類が擬装されていたとすれば、非常に問題があると考えている」と石井国交相(6日・霞が関)
「組織的に書類が擬装されていたとすれば、非常に問題があると考えている」と石井国交相(6日・霞が関) 全 1 枚 拡大写真

国土交通省は日産自動車に対して9月18日から行われている立入検査で、6か所の国内生産拠点すべてで、完成検査において何らかの不実記載が行われていることを公表した。

石井啓一国交相は6日の会見で次のように述べた。「完成検査を適切に実施していなかったことは、自動車使用者などに不安を与え、自動車型式指定の根幹を揺るがす。極めて遺憾。組織的に書類が擬装されていたとすれば、非常に問題があると考えている」。

9月18日から10月3日までの立入検査で、完成検査の実施状況を記録する完成検査票のチェックを行ったところ、国内6か所のうち5か所で、認定された検査員以外の補助検査員が完成検査を実施していた。「完成検査員以外の者が完成検査員の印鑑を用いて、押印を行っていたことを確認した」(

問題があったのは、日産自動車(湘南工場、追浜工場)、日産自動車九州、日産車体湘南工場、日産車体九州だ。また、残り1か所である日産車体関連会社の日産オートワークス京都では、1人しか在籍しない完成検査員の名前で印影の違った押印のある完成検査票が見つかった。

日産は、一連の指摘について次のように回答した。「今わかっていることは、検査工程の一部を補助検査員が検査したこと。補助検査員が(自名の印鑑ではなく、認定された別人の)検査員の印鑑を押していること。(日産オートワークス京都で)検査員の印鑑が複数あったこと。それ以外のことは第三者も交えて調査中。コメントは控えたい」。

国交省は日産に対して、これらの一連の完成検査の実態と改善対策について、1か月以内の報告を求めているが、それ以前にユーザーにとって影響を及ぶのが、すでにナンバーを取得した登録車のリコール対応だ。同社は、このリコールについて同日、国交省に届け出た。

《中島みなみ》

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