【ヤマハ YZF-R25 試乗】技量を問わず、スポーツライディングが楽しい…青木タカオ

自動車 ニューモデル 新型車
ヤマハ YZF-R25/ABS
ヤマハ YZF-R25/ABS 全 32 枚 拡大写真

気軽でカッコイイ、それが250ccスーパースポーツ。最近売れているカテゴリーだ。その中心的存在がヤマハ『YZF-R25/ABS』。スタイリッシュで完成度は隅々まで高い。もう弟分だとか廉価分だなんて言わせない。

若い人には伝わらないかもしれないが、80~90年代の250ccレーサーレプリカなら前傾ポジションがきつくて、長い時間は乗っていられなかった。

しかしどうだ、YZF-R25/ABSのセパレートハンドルは適度な高さで首も腰も痛くならない。エンジンもピーキーじゃないし、扱いやすくてライディングはイージー。街乗りはもちろんのこと、高速道路だって無難にこなし、ワインディングを軽快に駆け抜け、ツーリング先の田舎道をトコトコ走っても気持ちがいいのだ。

取り回しは軽いし、燃費だっていい。そしてなにより、ライディング性能のレベルが高いことがYZF-R25/ABSの持ち味。ハンドリングはかなり軽快でフットワークが良いのだが、しっかりとした落ち着きもあるから安心してコーナリングができる。

36PSを発揮するDOHC4バルブ並列2気筒エンジンは、ライバル勢と比べると中低速では比較的ピックアップが穏やかで扱いやすく、ストリートでもスムーズだが、本領発揮は5000rpmを超えてから。

トルクに盛り上がりが出てきたと思うと、そのままピークとなる1万2000rpmまで吹け上がって、パンチの効いた伸びやかな加速を体感させてくれるのだ。

アクセルを全開にして、高回転域まで引っ張りきってエンジンパワーを絞り出す。あぁ、なんて楽しいのだろう。大排気量モデルでは、こうはいかない。

ビギナーにも乗ってもらいたいし、YZF-R25/ABSならベテランも満足できるはず。技量を問わずYZF-R25/ABSに乗れば「スポーツライディングって楽しい!」と、きっと思うはずだ!!

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る