【F1 日本GP】ハミルトンが2年ぶりに鈴鹿を制覇、今季8勝目…ベッテル痛恨の序盤トラブル無得点

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F1日本GP表彰台 (c) Getty Images
F1日本GP表彰台 (c) Getty Images 全 8 枚 拡大写真

8日、F1第16戦日本GPの決勝レースが鈴鹿サーキットで実施され、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインで自身2年ぶりの鈴鹿制覇を達成した。ハミルトンは今季8勝目。ハミルトンと王座を争うセバスチャン・ベッテルは、マシントラブルで痛恨の序盤リタイアを喫している。

天候変化微妙だった金曜~土曜からは一転しての好天のもと、午後2時過ぎに53周の決勝レースが開始された。早々にセーフティカー導入があるなどもしたが、今年の日本GPは序盤からそれ以上に大きな波乱が発生してしまうことになる。

2番グリッドから発進したフェラーリ、ベッテルのペースが上がらない。マシントラブル発生は明らかな状況で、ベッテルは順位を下げる展開に陥り、結局わずか4周でピットイン、リタイアとなった(レース中の情報では、スパークプラグの問題が原因と見られる)。

ポールポジションから首位をキープしてスタートしたメルセデスのハミルトンにとっては、チャンピオン争いにおける最大のライバルが早々に姿を消すというラクな展開に。ピットインのタイミング以外は首位を譲らずに快走を続ける。レース終盤こそハミルトンもパワーユニットになんらかの問題が発生したようで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに急接近を許す場面があったものの、終始レースをコントロール下に置いたと見ていい勝ち方で今季8勝目、自身2年ぶりのチャンピオン獲得に向けて大きく前進した。

ハミルトンの鈴鹿制覇は2年ぶり3回目。日本GPでの優勝は富士での1勝を含めて4回目となった。メルセデスは鈴鹿4年連続の勝利。今季のドライバーズチャンピオン争いでは、ハミルトンがベッテルに59点の大差をつけ、次戦アメリカGPでの戴冠決定もあり得る状況となってきた。

ハミルトンは、佐藤琢磨がインタビュアーを務めた表彰台インタビューで、「今年はフェラーリが速くて、こういう(大量リードの)状況がつくれたのは夢のようでもある」との旨を語り、日本の熱心なF1ファンの応援への謝意も述べつつ、「ファクトリーのメンバーを含めたチームの皆に感謝したい」と続けた。ハミルトンは琢磨の指に輝くインディ500チャンピオンリングにも興味を示し、“試し付け”させてもらうなど、ご機嫌の様子。かみしめるような充実感も漂わせており、得点状況以上に“戴冠近し”のムードを感じさせていた。

2位はフェルスタッペン。3位にダニエル・リチャルドが続き、レッドブルはダブル表彰台となった。4~5位にはギヤボックス交換によるグリッド降格ペナルティ組の2人、メルセデスのバルテリ・ボッタスとフェラーリのキミ・ライコネンが入っている。

マクラーレン・ホンダ勢では、パワーユニットに関する交換ペナルティで最後尾グリッド発進だったフェルナンド・アロンソが最後に10位1ポイントをかけた熾烈な戦いをウィリアムズのフェリペ・マッサと演じたが、惜しくも及ばず11位。9番グリッド発進のストフェル・バンドーンは1周目の混乱で順位を落としたことも響き、14位だった(出走20台、完走15台)。

2017 F1日本GP 決勝レース結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3.ダニエル・リチャルド(レッドブル)
4.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
5.キミ・ライコネン(フェラーリ)
6.エステバン・オコン(フォースインディア)
7.セルジオ・ペレス(フォースインディア)
8.ケビン・マグヌッセン(ハース)
9.ロマン・グロージャン(ハース)
10.フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
11.フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
14.ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
Retire セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

今季F1は残り4戦。次戦第17戦アメリカGPは、10月20~22日にテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。

《遠藤俊幸》

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