【カーオーディオ製品選びの傾向と対策】パワーアンプ編 その4…機能について

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
JLオーディオ・JX400/4D
JLオーディオ・JX400/4D 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオ製品の、選び方の“傾向と対策”を解説している当コーナー。現在は「パワーアンプ」にスポットを当て、その選び方の勘どころを紹介している。第4回目となる今回は、「機能」について考察していく。

さて、「パワーアンプ」は、CDなどに収められている音楽信号を、スピーカーを駆動できるレベルにまで“増幅”するための機器である。そして、その役割を果たす上で必要となる、あるいは、あると便利なさまざまな“機能”が備えられている。

では早速、どのような機能が有り得ているのかを解説していこう。まず今回取り上げるのは、「ハイレベルインプット」だ。

昨今、純正メインユニットを取り外せないクルマが増えている。それと同時に、むしろそれを取り外したくないと考えるドライバーも増えている。そして、もしも愛車がそのようなタイプであった場合、またはそれを取り外したくないと考えたとき、「外部パワーアンプ」の導入は、ひと昔まえならば難しかった。なぜなら純正オーディオの多くには、「ライン出力」が備えられていないからだ。純正オーディオの内蔵アンプで増幅された信号を出力できるのみなのだ。

そういったメインユニットでも「パワーアンプ」を使えるようにするための機能がこの、「ハイレベルインプット」だ。当機能が備わっていれば、すでに増幅された信号を受け、それを「パワーアンプ」内の「ハイ/ローコンバーター」で一旦小さくし、その上でもう一度、信号を増幅することができるようになる。

なお、このような手順を踏んだとしても、「パワーアンプ」の利点を味わえる。内蔵アンプで増幅したあとの信号よりも、音楽信号の解像度や鮮度が上がるのだ。

というわけで、もしも純正メインユニットが外せないor外したくない、というケースにおいても、「パワーアンプ」の導入を諦める必要はない。「ハイレベルインプット」を備えた「パワーアンプ」を選べば、「外部パワーアンプ」の利点を味わい尽くすことが可能となる。

ところで当機能の装備率はますます高くなっている(特に手頃な価格帯でその傾向が顕著だ)。結果、選択時に「ハイレベルインプット」が付いている、というシバリが加わったとしても、チョイス可能なモデル数は相当に多くなっている。幅広い機種の中から十分に吟味して、好きなモデルを選べるのである。

今週はここまでとさせていただく。次週も「パワーアンプ」に装着されている機能についての解説を続けていく。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.2「パワーアンプ編」その4 “機能”について

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  3. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  4. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る