【WEC 第7戦 富士】トヨタは予選3-4位…しかし中嶋一貴に手応えあり「今季後半戦でポルシェに一番近いところにいる」

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#8 トヨタ(中嶋一貴組)は予選3位。
#8 トヨタ(中嶋一貴組)は予選3位。 全 8 枚 拡大写真

世界耐久選手権(WEC)第7戦・富士6時間レース、LMP1-Hマシン「TS050」で戦うトヨタ勢は、14日の予選でポルシェ勢の後塵を拝する3-4位という結果にとどまった。しかし僅差3位の中嶋一貴は一定以上の手応えを感じ取ってもいるようだ。

ポールの#2 ポルシェから0.195秒という僅差で3位だったのが、#8 トヨタ(タイムは予選に出走した2名のドライバーのベストタイム平均)。自身も予選を走った中嶋一貴は、「予選一発に関しては僕たちの方がポルシェよりいいタイムを出せたんじゃないかと思います」と予選後に語った。

ポールを逃した最大の要因は、「2人ともトラフィック(渋滞)に引っかかってしまいましたからね」。狙っていたポールを獲れずに結果は残念だったが、感触はわるくなかったようだ。

決勝に向けては「正直、今週は(天候の影響で)やってみないと分からないですよね。現段階で予選ほどの感触がロングランには得られていない面もありますが」と楽観こそしないものの、「少なくとも今季後半戦のなかで一番(戦闘力的に)ポルシェに近いところにいることは確かだと思います」。戦える手応えあり、の一貴である。

富士はトヨタが現行WECで5戦4勝という得意舞台であり、彼自身にとってもWECで2勝しているコースだ。決勝でポルシェ勢を逆転し、自陣ホームコースでの#2 ポルシェの王座決定を阻止できるだろうか。

一方の予選4位、#7 トヨタの小林可夢偉は予選での走行終了後、「グリップが出ませんでした。正直言って、今シーズンのなかで最も良くないマシン状態ですね」と厳しい状況に直面している。ポールと約1.5秒差、僚友#8とも1.275秒というタイム差がそれを示してもおり、予選4位は走る前から覚悟、という状況でもあったようだ。

決勝に向けては「8号車は速いので、なんとかそれに近づけるよう頑張ります」。昨年の素晴らしい勝ち方の記憶も新しい可夢偉、時間は限られているが、マシン状態を立て直しての挽回実現を願いたい。

明日(15日)も雨の予報になっている富士スピードウェイ。ポルシェとの真の戦力比較はできないままの決勝ということになるが、トヨタには母国戦連覇でシーズン中の連敗を4で止める走りが期待される。決勝6時間レースは11時スタート予定だ。

《遠藤俊幸》

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