【スズキ RM-Z450】「走る」「曲がる」「止まる」をさらなる高みへ…チーフエンジニア談

モーターサイクル 新型車
スズキ RM-Z450(2018年モデル)
スズキ RM-Z450(2018年モデル) 全 26 枚 拡大写真

フルモデルチェンジしたスズキのモトクロッサー『RM-Z450』。新型開発にあたってのコンセプトを、チーフエンジニアの安井信博さんから直接聞くことができた。

「スズキは、二輪車の基本となる基本性能“走る” “曲がる” “止まる” をさらなる高みへ進化させることで、将来数年にわたり優れた戦闘力を持ち、レースで勝利できるマシンとすることを目標に開発をおこないました」(安井さん)

走る=エンジン性能の強化、曲がる=コーナリング性能の強化、止まる=ブレーキ性能の強化、である。

「エンジンは出力とスロットルレスポンスを向上し、進化したトラクション・マネジメントシステム、スズキホールショットアシストコントロール(S-HAC)のアップデートによって強化されています」(安井さん)

「コーナリング性能の強化は、新設計されたフレームとスイングアーム、進化したコイルスプリング、新型SHOWAバランスフリーリアクッション(BFRC)、レンサル製ファットバー、新しいタイヤによって実現しました」(安井さん)

「ブレーキ強化は、フロントディスクを大径化(250→270mm)することで達成しています」(安井さん)

また、デザインキーワードは「BEAK DNA」とのこと。

「特徴的な“BEAK”(くちばし)デザインは、スズキが初めて二輪車のデザインに持ち込んだもの。“BEAK DNA”はスズキのオフロードマシンが持つシャープさや速さの象徴です。この特徴的なデザインの採用により、新型RM-Z450はオフロードのフラッグシップとしてスズキの伝統とDNAを継承しています」(安井さん)

新型RM-Z450を実際に試乗してみると、アグレシッブなルックスだけでなく、ライダーが前後左右に動きやすい機能性も有していることもわかった。体を積極的に動かし、荷重をかけたりバランスをとらなければならないモトクロス。この動きやすさが大きな武器となるのは間違いない。
【試乗】コースが狭く感じるほどの凄まじいパワー
これが必勝電子デパイス…ホールショットでレースを有利に

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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