【東京モーターショー2017】BMW「8という数字」…そして来年はさらに

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京モーターショー2017】BMW「8という数字」…そして来年はさらに
【東京モーターショー2017】BMW「8という数字」…そして来年はさらに 全 8 枚 拡大写真

10月25日、第45回東京モーターショーのプレスデー1日目、ドイツのプレミアムセグメント専業メーカーであるBMWブースのプレスカンファレンスは、ヴィットリオ・モンティ作曲、ハンガリー風の哀調と情熱を帯びた名曲として知られる「チャルダーシュ」の生演奏で始まった。

【画像全8枚】

続いてステージに日本法人社長のペーター・クロンシュナーブル氏が登壇。今回のブースのテーマは「ストーリー・オブ・ラグジュアリー」。世界初公開はないが、コンセプトカーを含むアジア初公開モデルを多数並べ、気勢を上げた。

メインのコンセプトカーはプレステージクラスの2ドアクーペ『THE 8 CONCEPT』。クロンシュナーブル氏は、「BMWにとって、8という数字がつくモデルはすべて、エモーショナルなモデルだった。情熱、パワー、エモーション。高級車のカスタマーに特有のライフスタイルにマッチした、ラグジュアリーなモデルに仕上げた」と、仕上がりに自信を見せた。

会場には新たな電動化モデルも登場。プレミアムEセグメントのプラグインハイブリッド(PHEV)セダン『530e』だ。このモデル自体は日本でも販売されているが、会場に展示されているのは日本にはない、非接触充電機構付き。充電器が置かれた駐車場などに停めるだけで、ケーブルをつながずとも充電が可能になったという。

「昨年、BMWは1万台のPHEVを売った。今、eモビリティ(クルマの電動化)は主要な成長分野のひとつとなった」(クロンシュナーブル氏)

ブースには『i3』、『i8』など既存の電動化モデルも置かれており、BMWがEV開発を加速させていることをアピールしていた。

ほか、最高出力600ps、0-100km/h加速3.4秒という「レースの遺伝子を持つビジネスセダン」(クロンシュナーブル氏)である『M5』、「あらゆる種類の感情を喚起するのがドライブ。まさに心で運転するようなクルマ」(クロンシュナーブル氏)というオープンスポーツ『Z4』など、見所は多い。

クロンシュナーブル氏は「来年、さらに驚くべきモデルを出す」とし、クルマの技術革新のリード役となることに意欲を示しつつ、会見を締めくくった。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. V3エンジンを電子加給! ホンダ『V3R 900 E-コンプレッサー』をEICMAで初公開、量産に向け開発中
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る