【東京モーターショー2017】パンクしない自転車用タイヤの乗り心地に驚き…ブリヂストン

自動車 ニューモデル モーターショー
ブリヂストンブース(東京モーターショー2017)
ブリヂストンブース(東京モーターショー2017) 全 16 枚 拡大写真

「エンジニアの働き方を変えることで、技術者があらゆるアイデア、可能性に迅速にチャレンジできる環境を目指す」として東京都小平市にある研究開発拠点の拡充を目指すことを東京モーターショー2017のプレスカンファレンスで発表したブリヂストン。

同施設は自動運転やEV化など急速に変化するモビリティや情報化社会に対応するため、エンジニアがアイデアを素早く形にできるよう、ラボや試作設備、テストコースを同敷地内に備えて開発サイクルを加速する構想だ。300億円規模を投資する予定で、2020年に竣工予定だという。

そんなブリヂストンのブースは、興味深い展示が盛りだくさんだ。目立つ場所にはブリヂストンのポテンザ「S007」を標準装着したアストンマーチン『DB11』を展示。その横にある車両は、世界最高峰のソーラーカーレース「ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」の2015年大会において活躍した工学院大学のソーラーカーだ。足元に履いているのは、ブリヂストン独自の低燃費技術「ologic(オロジック)」を用いたスペシャルタイヤだ。市販車ではBMW『i3』に採用されており、径が大きい一方で接地面の幅が狭いのが特徴だ。

ブース内側には自転車の体験型展示がおこなわれていた。その注目ポイントはタイヤ。見るからに一般的な自転車用タイヤとは大きく異なるが、空気を入れない「エアフリーコンセプト」を採用しているのである。その最大のメリットはパンクの心配がなくメンテナンス性に優れることだが、リサイクル性も高く、未来の自転車用タイヤといえる。剛性は素材とスポークで調整し、薄いように見えるゴムも自転車用タイヤとしてはそれほど薄いわけではないそうだ。

ブリヂストンでは2019年を目途にこのタイヤを履く自転車を実際に市販する予定。現在、市販化に向けて鋭意開発しているという。

空気を入れない自転車用タイヤはかつて記者も別のタイプを使ったことがあったが、その時はあまりの乗り心地の悪さに驚いた。しかし実際に乗って体感したこのブリヂストンのタイヤは乗り心地も滑らかだったので、市販が楽しみだ。

また、見逃せないのがFirestone(ファイアストン)ブランドとして挑戦しているアメリカのインディーカーレースのマシン展示。マシン自体はモックアップだが、脇に展示してあるタイヤは佐藤琢磨選手が「インディ500」優勝時に履いていた本物だ。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
  4. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  5. 約67万円から買える小型トラック、印タタが「エースプロ」発表…EVも用意
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る