【東京モーターショー2017】軽いタイヤに光るタイヤ、新技術を広く展開…横浜タイヤ

自動車 ニューモデル モーターショー
横浜ゴムブース(東京モーターショー2017)
横浜ゴムブース(東京モーターショー2017) 全 7 枚 拡大写真

「プレミアムブランドへの展開を強化」「スタッドレスタイヤを強化」そして「走りの楽しさ」を求めていく。東京モーターショーのプレスカンファレンスでは山石昌孝社長から、今後の方針となる3本の柱が伝えられたのが横浜ゴムだ。

「プレミアムブランドへの展開」としての最新ニュースは、BMWの新型『X3』に同社の『ADVAN V105』が純正採用されたこと。また「走りの楽しさ」の一例として、『ADVAN HF タイプD』の復刻版がオンラインショップで販売開始したことが伝えられた。

今年で創業100年を迎える同社は、今年の東京モーターショーで同社の持つ最新技術を複数展示した。

まず興味を引いたのが「光るタイヤ」。これはトレッド面などに反射材を組み合わせ、後続車のライトに反応して光らせるものだ。その狙いは、自動運転車などがカメラで車両の位置を特定する際に“距離”を正確に判断する補助をすることで安全に貢献しようというもの。例えば雨の日、テールランプは路面に反射してしまって後続車が正確な距離を判断しにくくなるが、タイヤであれば路面に近い位置なので路面に反射しても距離を正確に判断しやすいというアイデアだ。

また、軽くつくられたタイヤも興味深い。タイヤの重量を削減することで燃費向上を狙っているのである。従来に対して約25%の軽量化を達成した『ブルーアース エア EF21』は205/55R16だけの1サイズだが、国内で年内に発売する予定となっている。説明スタッフによると「体脂肪を減らしたようなイメージで、性能に必要のない部分は減らして筋肉質になったような感覚」という。今回は燃費追求のエコタイヤだが、もしこの技術を応用したスポーツタイヤを作れば運動性能を大きく高められる可能性を秘めている。

また、タイヤの側面にフィンをつけることで空気の流れを変化させてダウンフォースを生み出すタイヤも展示。これはすでにSUPER GTに実戦投入され、効果も実証されているものだ。

もうひとつ興味深いのが、マツダのコンセプトカー『魁(かい)』に装着されているスペシャルタイヤ。マツダのデザイナーと共同でトレッドデザインを描き、「シンプルでありながらエモーショナルなデザイン」という魁のコンセプトを足元でも主張するスペシャルタイヤだ。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
  3. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  4. 「これかっこよすぎる!」「かなり価格を抑えてる」日本発売のプジョー新型『3008』がSNSで話題
  5. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る