【カーオーディオ “取り付け”至上主義】ユニットサブウーファー導入編 その8

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ユニットサブウーファーの取り付け例。製作ショップ:ピットハウスコスギ。
ユニットサブウーファーの取り付け例。製作ショップ:ピットハウスコスギ。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオユニットの取り付け工程には、さまざまなノウハウが存在してる。その1つ1つを解説すべく、当コーナーを連載している。現在は、「ユニットサブウーファー」の取り付けに関する事柄について、順を追って解説している。

今週は、「“単発搭載”か“複数発搭載”か」をテーマにお届けする。

さて、「ユニットサブウーファー」を搭載しようと考えたときの悩み所はいろいろあるが、「“単発搭載”か“複数発搭載”か」も、その1つ。

とは言いつつも、基本は“単発搭載”と言っていいだろう。ハイレベルなサウンドコンテストを闘うようなハイエンドシステム搭載車を見ても、“単発搭載”が選択されているケースが結構多い。

なお、“単発搭載”では、左右のchに分かれている低域の音楽信号を合成しモノラル信号にして鳴らされている。低音は波長が長く、かつ指向性が弱いので、どこから音がしているのかが分かりづらい。であるのでステレオ感を出しにくく、それよりも音のまとまりの良さ(コントロールしやすさ)が優先されている、というわけだ。

しかしながら“複数発搭載”にもメリットはさまざまあり、以下のようなケースではこれが選択されている。

まず、「音圧を上げたい場合」には、迷わず“複数発搭載”というカードが切られる。例えば、音圧競技に出るような車両では、大口径モデルが2発とか4発搭載されているが、これはまさに「音圧を稼ぐため」に他ならない。

また、搭載スペースの関係等々で「小口径モデルを使いたい」となったときにも、“複数発搭載”が選ばれたりする。小口径モデルでは量感が不足しがちとなる傾向があるが、発数を増やすことでそのビハインドを消そうとするのだ。また、小口径モデルのほうが、レスポンスが速くかつタイトな低音を鳴らしやすい。その部分を重視して敢えて小口径モデルを選び、しかし不足しがちな量感を“複数発搭載”によりカバーしようと考えられるのだ。

そして、「ステレオ再生にこだわろう」とする場合にも“複数発搭載”が選ばれる。最初に、「低音においてはステレオ感は出しにくい」と書いたが、そうであってもそこのところにこだわろうとするアプローチも、当然ある。これが上手くいくと、より深みのある低音を再生できたりもするのだ。

「ユニットサブウーファー」についての考察は、ひとまず以上をもって終了とさせていただく。次週からは新たなテーマでお贈りする。お楽しみに。

【カーオーディオ “取り付け”至上主義!】第4章 ユニットサブウーファー導入編 その8

《太田祥三》

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