【VW e-ゴルフ】ただの電気自動車ではなく「ゴルフ」の電気自動車である[写真蔵]

自動車 ニューモデル 新型車
VW e-ゴルフ
VW e-ゴルフ 全 40 枚 拡大写真

VWは、電気自動車の『e-ゴルフ』を日本に初めて導入した。e-ゴルフは、今年5月から販売が始まった改良新型「ゴルフ」を完全電動化させたモデルとなり、自動運転を見据えた先進・安全装備の双方を兼ね備えたVWもっとも新しい電動化車両“e-mobility”となる。

エクステリアは、VWの“e-mobility”を表すブルーのラインをラジエーターグリルとLEDヘッドライトにあしらい、バンパー両脇にC字型のLEDランプによって、EV/PHEVファミリーであることを表している。

インテリアでは、多くの部分に手が加えられ、差別化が図られている。インフォテイメントはジャスチャー機能付き9.2インチ大型モニター“Discover Pro”が標準装備となり、ブルーのステッチが入ったレザーマルチファンクションステアリングホイールとシフトレバーがe-ゴルフ専用アイテムとなる。

先進・安全装備では、トラフィックアシスト(渋滞時追従支援システム)やACC(アダプティブクルーズコントロール)など自動運転を見据えた運転支援システムを搭載するとともに、歩行者検知に対応したフロントアシスト(プリクラッシュセーフティシステム)など「ゴルフ」ファミリー共通の先進・安全装備を搭載している。

パワートレインは35.8kWhに強化し、航続距離はJC08モードで301kmまで拡大。最大出力100kW(136ps)、最大トルク290Nmの電気モーターを搭載する。動力性能は、0~100km/h加速9.6秒で、最高速度は150km/hとなる。

4段階に調整可能なブレーキエネルギー回生システムを備え、回生ブレーキをしない「D」(滑走走行)から「D1」「D2」「D3」の順で回生ブレーキの強さを選択可能。さらにレバーを「B」にシフトすると回生ブレーキの強さが最大となる。また、最高速度やモーター出力、エアコンを制御し、航続距離を調整できる「ドライビングプロファイル機能」を搭載され、それぞれ「ノーマル」、「エコ」、「エコ+」の3つのモードが用意される。なお、最高速度が制限される「エコ」や「エコ+」を選択中に、緊急回避などでアクセルペダルがキックダウンされた場合、自動で「ノーマル」モードへ復帰するシステムとなっている。

さらに、オプションのテクノロジーパッケージを選択することによって、メーターが液晶ディスプレイとなるデジタルメータークラスター「Active Info Display」が装備される。この装備では新たにメーター内のナビゲーションマップの縮尺が変更できるようになった。他にも、ダイナミックターンインジケーター(流れるウィンカー)付のLEDテールランプやダークテールランプ、ダイナミックコーナリングライト、ダイナミックライトアシストが装備される。

VWは今年のフランクフルトモーターショーにて“e-mobility”のグローバルリーダーになることを目指し、“Roadmap E”と名付けた総合的な電動化攻勢を開始した。その中で、VW AGマティアス・ミュラー会長は「私たちのミッションは、持続可能で多くの人々の手の届きやすいモビリティを実現する」とし、「だからこそ、当面は、内燃機関からピュアな電気自動車まで幅広いパワートレインの開発を進めていく」としている。

e-ゴルフは12月25日までインターネット専用サイトからの申し込みとなり、年末からの納車を予定。なお、年内の受注は、標準仕様車にオプションのテクノロジーパッケージが装着されたモデルのみとなり、標準仕様車は2018年からの受注を予定している。

e-ゴルフ標準仕様:499万円(テクノロジーパッケージ:17万2800円)

《平川 亮》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る