ヒヤリハットを防ぐ…「危険予知」という考え方

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ヒヤリハットを防ぐ…運転中で重要な「危険予知」という考え方【自動車豆知識】
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高齢者の重大事故が社会問題となっている昨今。クルマの運転をするうえで最も重要なことは、「安全に運転する」ことだ。

そのためには、自分がいま直面している状況にどのような危険があるのかを知り、「次に何が起こるのか?」「あの人はどんな行動を取るのか?」といった「予測」することが大切となる。さらには、常に危険回避を考慮した運転を心がければ、他にも応用が利くようになるので、結果安全運転につながるのだという。そこで今回は「危険予知」について学びたい。


◆危険予知の考え方とは

クルマの運転は、認知・判断・操作という3つのサイクルから成り立っていて、中でも「認知(見る)」の欠如による事故が全体の7割というデータがある。では、周りをよく見れば事故をしないのか?というと、人間の目には限界があり、死角からの突発的な危険に対処することは困難だ。そこで、認知と並んで「予測」すること(~かもしれない)、で事故を未然に防ごうとするのが危険予知の考え方だ。

様々な交通の場面を見て「この場面ではこれが危険」と予測し、連想することによって危険に対する準備ができる。また、危険を予測することで、反応時間を短縮することもできる。ある調べでは、その差は最大で0.75秒、時速40kmであれば約8mもの違いとなる。

危険を予測することで反応時間を短縮することもできる


◆動画で学ぶ危険予知トレーニング

こうした危険を予測する能力を身につけるのに効果的な手法が、「危険予知トレーニング」だ。このトレーニングによって、“安全”に危険な場面を覚えることで予測する能力を身につけることができる。トレーニングの方法としては、実際に起こった事故やヒヤリ・ハットの事例を参考にした交通場面を、画像やイラストで再現し、解説が加えられたトレーニングシートを使用することが多い。

これを、JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)では動画として作成し、運転中に遭遇する様々な場面を想定して公開している。動画は以下の4シーンで構成されていて、しばしば起こりがちな状況を体験学習できるのが特徴だ。

コンテンツ
1.映像を見ながら次に何が起こるか考える
2.潜んでいた危険を見る
3.ヒント・ポイントの解説 
4.別の視点からも見る

実写動画を使用することで、安全運転を行うための危険予測のトレーニングを、“リアリティ”がありながらも手軽に疑似体験できるのが魅力だ。ぜひ一度お試しを。

ヒヤリハットを防ぐ…運転中で重要な「危険予知」という考え方【自動車豆知識】

《カーケアプラス編集部》

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