中山間地域の自動運転実験---積雪の秋田・小阿仁村と観光地の徳島・三好市で

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中山間地の道の駅を拠点とした自動運転の実証実験が12月3日、秋田県と徳島県の2か所で始まる。国土交通省による実証実験は今年度中に全国13か所で実施が決まり、そのうちの2か所だ。

秋田県上小阿仁村の実験は、道の駅「かみこあに」を拠点とし集落を結ぶ約2.8km。地中に電磁誘導線と磁石を埋設し、積雪時には誘導線に従って走行する「路車連携技術」をテーマとする実験。埋設された磁石の配置パターンで、停止や加減速を行う。残りの区間は運転手は監視するだけで、約2.8kmのうち200mについては、運転手不在で自動走行して、運転手は助手席に乗車する。自動運転平均時速12km/h。

徳島県三好市西祖谷山村(にしいややまむら)の実験は、道の駅「にしいや」を与点として、同市の観光地である「かずら橋舞台」や宿泊施設を結ぶ「車両自立型技術」をテーマとする実験。約7.2kmのうち300mを、Wi-fI通信を用いた遠隔操作による走行区間にする。秋田県同様に、運転手は監視をするだけで、一般車両や歩行者との混在区間を走行するが、自動走行では事前作成した高精度3次元地図に基づき、LiDERで周囲の状況を検知しながら走る。速度40km/h~50km/h。

上小阿仁村ではで、ヤマハ発動機の7人乗りカート型車両に、モニター募集した約80人の住民を乗車させる。三好市ではで、アイサンテクノロジーの4人乗り乗用車型車両を使って、住民のほか観光客の利用も見込む。期間は12月3日~。上小阿仁村は12月10日までの8日間、三好市は9日までの7日間。

《中島みなみ》

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