工業製品でありながら“風景の一部”に…商品企画チーフ【ホンダ スーパーカブ 新型】

モーターサイクル 新型車
ホンダモーターサイクルジャパン企画部商品企画課チーフ荒木さん。
ホンダモーターサイクルジャパン企画部商品企画課チーフ荒木さん。 全 18 枚 拡大写真

「世界中の人々に愛され、役立つ存在でありたい」と願い、新型ホンダ『スーパーカブ50/110』の開発は進められた、とホンダモーターサイクルジャパン企画部商品企画課チーフ荒木順平さんが教えてくれた。

【画像全18枚】

さらにこう言う。

「誕生60年に向け、いまいちど原点に立ち返り、一貫した継承と進化を図りました。スタイリングのテーマは『シンプルで普遍的な日本の風景、カブスタイル』、進化のテーマは『“働き者”をさらなる安心感で支える耐久性、メンテナンスの向上』です」(荒木さん)

新型スーパーカブのデザイン。昔ながらの曲面基調に戻るとともに、現代的に洗練されている。

「乗る人、その周りの人、あらゆる場所や風景との馴染みやすさ。つまり環境との親和性の高さも意識しています。スーパーカブはひとつの工業製品でありながら、あらゆる人、場所、場面に溶け込む“風景の一部”でもあると考えています」(荒木さん)

たしかに、どこにでもスーパーカブはよく馴染む。1958年の初代『スーパーカブC100』を発売して以来、低燃費や静粛性、信頼・耐久性、乗りやすさという機械製品としての優秀さで世界中の幅広いユーザーに高く評価されているが、その愛着の湧くスタイルもまた大きな魅力。

来年2018年に発売60周年を迎える超ロングセラーモデルとなっているが、それは我々の暮らしにさり気なく、深く根づいているからだ。

2012年以降は四角いヘッドライトや角型デザインのメーターパネルを採用してきたが、新型では丸目で愛らしいヘッドライトが復活し、省エネルギーで長寿命なLED式に進化。誕生60周年、世界生産累計台数1億台突破、凄すぎる偉業達成の良きタイミングに、原点回帰のデザインでフルモデルチェンジしている。

荒木さんが言うとおり、新型もまた違和感なく日本の風景に馴染むだろう。間違いない。ほとんどの人が新型であることも気付かないだろう。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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