【サウンドチューニング大辞典】イコライザー…使い方のコツ

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クラリオンの1DINメインユニット、『CZ215』。当機には7バンドグラフィックイコライザーが搭載されている。
クラリオンの1DINメインユニット、『CZ215』。当機には7バンドグラフィックイコライザーが搭載されている。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオでは「サウンドチューニング機能」が大活躍する。その理由や、各チューニング機能の成り立ち、そして使いこなし術までを解説しようと試みている当特集。まずは「イコライザー」にフォーカスしている。今週からはいよいよ、使い方解説に突入する。

今回は、バンド数が少な目なタイプの「イコライザー」について考えていく。

さて、これまで解説してきたように「イコライザー」は、車室内の音響特性の乱れを補正するための機能であるのだが、例えば5バンドとか7バンドとかの、比較的にバンド数が少ないタイプであると、音響特性の乱れを解消させるという役目は負わせ難い。特性の乱れに対してピンポイントでアプローチしにくいからだ。

となると、少バンドタイプの「イコライザー」は使い物にならないかというと、もちろん、そんなことはない。「イコライザー」には、音響特性の乱れを補正する他に、もう1つ、別の役割がある。それは、「音色の味付けをすること」である。「イコライザー」は、サウンドにおいての“スパイス”的な能力も発揮するのだ。

続いて、「音色の味付け」を行おうとするときの“使い方のコツ”を紹介していこう。まず押さえておくべきは、「大きく動かし過ぎない」である。もともとの音色とかけ離れ過ぎてしまうような使い方はおすすめし難い。「ピリリとスパイスを利かせる」、という使い方がスマートだ。

もう1つ、とっておきの“コツ”がある。それは、「プリセットデータをアレンジする」というものだ。大概のメインユニットには、例えば“ナチュラル”とか、“ボーカル”とか、さまざまな名称で「イコライザー」があらかじめ設定されているはずだ。それをベースに、そこから音がどう変わるのかを確認しながら微調整を加えていくと、「イコライザー」の使い方がよく分かってくるはずだ。

ある程度慣れてくれば、どこをどうすると音がどのように変わるのかが分かってくるが、最初のうちはそれがよく分からない。であるのでまずは、設定されているプリセットデータをアレンジすることから始めると、「イコライザー」の上手な“効かせ方”がつかめてくる。

なおこのときには、「戻す」方向で操作するように心がけたい。先にも述べたとおり、「大きく動かし過ぎない」ことがコツであるからだ。

今週はここまでとさせていただく。次週も「イコライザー」の使い方のコツの解説を続行する。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第1章「イコライザー」その7「使い方のコツ・その1」

《太田祥三》

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