高速道路110km/h引上げ「安全第一で」…小此木国家公安委員長

自動車 社会 行政
小此木八郎国家公安委員長
小此木八郎国家公安委員長 全 1 枚 拡大写真

高速道路の最高速度110km/h引上げが、静岡県内の新東名高速では試行から1か月、岩手県内の東北道では12月1日から始まった。小此木八郎国家公安委員長は、この試行について同日の会見で次のように見通しを語った。

「安全第一なんです。こんなところで事故が多くなってしまえば、(110km/hへの引き上げ)は許されない」

110k/h最高速度は決定ではなく、年間を通じて実施される試行運用。交通量の変化や気候変動の影響を考慮して、引上げが適切であるかどうかを判断する。

「1年通して。季節も変わるし、交通量も変わる中で、いろんな状況も含めて試行される。その中でいろんな結論が出てくる」(小此木氏)と、先行きの見通しは運転者の心構え次第といったところだが、最高速度の引き上げには前向きだ。

「試行期間の状況をみなさんに公表しながら、理解をいただくことを丁寧にやっていくことをやれば、進めていくべき話だと思う」

静岡県警は試行1か月の状況を5日に公表した。

安全が確保されることが前提に、最高速度の引き上げは、移動の経済的な効果も見込まれている。「滞りのない交通というのはいいと思う。進むのも、事故がないことも含めて、いいことだと思う」。

高速道路開通から半世紀、2か所で始まった初めて最高速度引き上げは、全国に拡大するのか。それとも試行で終わるのか。利用者の運転が、まさに行方を決める。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
  5. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る