【スピーカー交換にトライ!】トヨタ アルファード に『FOCAL・車種別専用キット』を付けてみた

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【スピーカー交換にトライ!】「トヨタ・アルファード」に『FOCAL・車種別専用キット』を付けてみた!
【スピーカー交換にトライ!】「トヨタ・アルファード」に『FOCAL・車種別専用キット』を付けてみた! 全 5 枚 拡大写真

純正スピーカーの音に不満を抱いているドライバーが増えている。音がこもって聴こえたり、音量を上げると音が割れてしまったり…。それらを解決させるには、「スピーカー交換」が良いと言われているが、実際のところは果たしてどうか…。実体験リポートをお届けする。

■まずは純正スピーカーのサウンドをチェック。低音はかなり出ているようだが…。

今回は、不動の人気ミニバン、トヨタ『アルファード』に、フランスの高級スピーカーブランド「FOCAL(フォーカル)」のスピーカーを装着して得られた結果をお伝えしていく。

最初に、トヨタ・アルファードの、純正スピーカーの状況をチェックした。

フロントスピーカーとしては、ドアに16.5x23cmクラスの楕円型ミッドウーファーが、ダッシュボード内に"コーン型"の振動板を持つトゥイーターが、それぞれ装着されていた。

ちなみに、国産車の多くは、ドアに装着されているスピーカーの口径は16.5cmクラス。トヨタ・アルファードのスピーカーはそれよりも振動板の面積が大きい。一般的にスピーカーは、口径が大きくなるほどに低音再生に有利となる。音を聴いてみて、その利点は確かに活かされているように思えた。低域の量感はある程度確保されている。

ただし…。高域は少々伸びが不足している印象だ。"コーン型"のトゥイーターはハイエンドモデルを除くと、高域の再生はあまり得意ではないが、そのビハインドの影響が出ているのだろう。また、ドアに装着されているミッドウーファーは"フルレンジ"で鳴らされているが、この点も音響的にはベストな状況とは言い難い。高域側の音がドアとダッシュボード付近の2か所から聴こえてくるため、サウンドのクリアさが阻害されてしまうことがあるからだ。

さて、「スピーカー交換」によって音はどのように変わるのだろうか…。

■フランスの名門「FOCAL」の『車種別専用キット』を、イージーインストール。

続いては、今回装着したスピーカーのプロフィールを紹介していこう。ブランドはフランスの名門「FOCAL」。ホーム用、カー用問わず、超高級スピーカーからエントリーグレードまで幅広くラインナップする、世界でもっとも実力があるスピーカーブランドの1つだ。

なお「FOCAL」は近年、『車種別専用キット』の開発にも力を入れていて、そのラインナップもかなり充実している。今のところは、トヨタ用、BMW用、VW用の製品が取り揃えられており、さらには正規輸入代理店の「BEWITH」がプロデュースした、日本独自のオリジナルモデルである、BMW用、メルセデス-ベンツ用のスペシャルセットも用意されている。

今回テストしたスピーカーも『車種別専用キット』のひとつだ。フロントスピーカーとして、『IS 690TOY』(165x230mm/2ウェイコンポーネントキット、税抜価格:4万円)を、リアスピーカーとして『IS 165TOY』(165mm/2ウェイコンポーネントキット、税抜価格:4万円)を、それぞれ使用した。

これらは、純正スピーカーとの換装を前提として、音の良さと取り付け性の両立を目指して開発された製品だ。ドアに装着するミッドウーファーは、スピーカーと取り付け用スペーサーが一体化しているので、スムーズな装着が可能だ。もちろん、車両側の内張りパネルを加工する必要もない。トゥイーターはサイズが的確で、純正スペースに無理なく収まる(グレードによってはトゥイーター取り付けに加工が必要なケースもある)。

ちなみに、取材に協力いただいた「フォーカルプラグ&プレイ本店<木更津アウトレット前>」(千葉県木更津市)では、各製品の取り付け費用が明瞭化されていて、今回の製品であれば取り付け費用は2万4000円(税抜)で完結する。同店の取り付け費用は、時間単位で規定されていて、これら2つのスピーカーの取り付け時間は計3時間に設定されている(1時間あたりの単価が8000円)。取り付け費用はこれ以上になることはない。

■サウンドが一気にクリアに。レスポンスも向上し音楽がさらに楽しく。

かくして取り付け作業はサクサクと完了され、そのサウンドを体感してみると…。

聴こえ方がガラリと一変していた。特に変わったと思えたのは"クリア感"だ。サウンドステージの見通しが良くなり、スッキリしている。各楽器の音が確実に分離し、混濁がない。

特に、中域から高域にかけての明瞭度の向上が顕著だ。ボーカルが実に生き生きとしていて、しっかりと前に出てきた。そして、ドラムスのシンバルやハイハットの音がシャキッとしている。再生帯域の伸びも感じられた。

低音にも変化が現れている。もともと量感は多めに出ていたが、それがよりタイトになりエネルギー感が増した。さらに音の立ち上がりがすばやくなった。その結果、リズムのノリが良くなっていて、音楽の楽しさがアップしている。

その上で、音の質感もぐっと良化した。耳当たりがなんとも心地良い。このあたりは、さすがは「FOCAL」といったところか。サウンドに気品があり、音楽の癒し効果もブーストされている。聴き込むほどに、リラックスさせられる。

そして後席でも同様に、クリアでかつ豊潤な「FOCAL」サウンドを堪能できた。

「スピーカー交換」の効果の高さを、つくづく実感できた。そもそも「トヨタ・アルファード」は居住性が高いクルマだが、「スピーカー交換」を行ったことで、そこのところがもう1ランク上がった印象だ。音が良くなると、快適性もアップする。費用対効果はすこぶる高い。

音が良くなれば、ドライブはもっと楽しくなる。純正スピーカーのままではもったいない。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 同じレートでも違う? 直巻きスプリングで乗り味が激変する理由~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る