道に迷って突っ込んだ…大型観光バスが高架橋の高さ制限バーに衝突

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車高のあるバスやトラックがアンダーパスの高さ制限バーに衝突するという事故は、警察の報道発表対象となる負傷者発生のものだけでも年に数回は発生している。

今回の事故は運転者が道に迷った結果として発生したようで、こうした事故は「初めて通ることになった道」で起きる傾向がある。慣れているならば「最初から通らない」のは当然として、慣れていない道だとカーナビの誘導を信じてしまったり、「なんとなくいけると思った」的な要因が多い。トラックの場合は積荷の高さを勘案せず、通行しようとして発生するものが多い。

今回の現場の道路は平面だったが、勾配を伴うアンダーパス形状の道路だと「容易に引き返せない、気づいたときにはもう遅い」ということもあるようだ。

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11日午後6時20分ごろ、北海道函館市内の市道を走行していた大型観光バスが、高架橋下の高さ制限バーに衝突する事故が起きた。この事故でバスの乗客25人が負傷。道に迷った結果、突っ込んでしまったとみられている。

北海道警・函館中央署によると、現場は函館市昭和3丁目付近で片側1車線の直線区間。大型観光バスは中国からの観光客を乗せ、札幌市から鹿部町内の宿泊施設向けて走行していたところ、国道5号高架橋下の市道を通り抜けようとした際、その手前に設置されていた高さ制限バーへ衝突した。

衝突によってバスは車体前面の上部が損壊。乗員乗客28人のうち、客25人が打撲などの軽傷を負い、近くの病院へ収容された。運転者にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

現場の高さ制限は3.0mだが、バスはスーパーハイデッカータイプの車両で車高は約3.8mだった。運転者は現場での簡易聴取に対して「道に迷い、焦っていた」などと供述しており、警察では注意散漫による前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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