【カーオーディオ 次の一手】外部パワーアンプを導入

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JLオーディオ・XD400/4v2
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カーオーディオの音を良くするためのもっともポピュラーなアプローチはズバリ、「スピーカー交換」だ。さて、その次には何をすると良いのだろうか…。当特集では、それを考察している。今回はその第5回目として「外部パワーアン」の導入」について考えていく。

■メインユニットの出力表示には、ちょっとした数字のマジックがある…。

早速本題に入ろう。まずは「外部パワーアンプの導入」が、何を目指すための作戦なのかを明らかにしておきたい。それはズバリ、“さらなる音質向上を目指す作戦”、と言っていい。

前回と前々回に紹介した「メインユニット交換」と「プロセッサーの導入」は、デジタル技術を駆使しての、“聴こえ方”の改善を図る作戦だったのに対し、「パワーアンプの導入」は、アナログ的な部分の強化による、“音の質を改善する作戦”なのである。

ところで、カーオーディオのメインユニットのカタログを見ると、出力を表す数値は大抵、「50W×4」とか「45W×4」となっている。1DINや2DINといった筐体サイズの中に収められる内蔵パワーアンプでは、これくらいのパワーが限界値であり、各社各製品とも、横並びのスペックとなっている。

対して市販の「外部パワーアンプ」のカタログを見ると、そちらでもスタンダードなモデルでは、「50W×4」くらいのスペックの製品も結構存在している。であるので、メインユニットの内蔵パワーアンプも市販の「外部パワーアンプ」も、能力はさほど変わらないようにも思える…。

実は、この数字にはちょっとしたマジックがある。単位をみると同じなのだが、実際は異なるスペックなのである。市販「外部パワーアンプ」のほうのそれは“定格出力”であり、メインユニットの内蔵パワーアンプのそれは、“最大出力”が表示されているのだ。この2つは、まったく別モノと言っていい。

前者は常に出力可能なパワーの値を表していて、後者は瞬間的に発生可能なパワーの値を表しているのだ。メインユニットにおいてはなぜに“定格”ではなく“最大出力”が表記されているのかその理由は定かではないが、各社とも慣例的にそのように表記している。

ちなみに“最大出力”が「50W×4」であった場合の“定格出力”はおそらく、多くても「20W×4」程度だと思われる。対して市販の「外部パワーアンプ」では、ミドルグレードのモデルでも「100W」クラスはざらにある。メインユニットの内蔵パワーアンプと、市販の「外部パワーアンプ」との能力差は相当に大きい、というのが実情だ。

■「外部パワーアンプ」の導入によって、“余裕”が生まれ、解像度等々も増していく。

では、それだけのパワー差が、音にどう影響してくるのだろうか…。

クルマのエンジンをイメージしていただきたい。660ccの軽自動車と3500ccのセダンとを比べると、例えば高速道路で100Km/hで走行しているときの“余裕”が、まったく違ってくる。急な加速が必要となったときには、3500ccのセダンならば100km/hで走っていたところからさらに軽やかに加速できるが、軽自動車ではそうはいかない。

パワーアンプでもこれと同じような違いが生まれる。特に大きな音量で音楽を聴いているときの“余裕”が違ってくる。また、バスドラムが鳴らされるような大きなパワーが必要となる瞬間には、出力が大きなパワーアンプであれば問題なくそれに対応できる。出力が大きくなれば、演奏上の起伏(ダイナミックレンジ)を、忠実に再現可能となるのだ。

さらには、高級モデルになるほどに解像度も上がり、音がきめ細やかになっていく。S/Nと呼ばれる信号に対するノイズの比率を表す数値も上がるので、静けさも増していく。

このように、「外部パワーアンプ」を使えば、「スピーカー交換」によって得られた“音の質の向上”を、さらに増大させることが可能となるのだ。

前回までに紹介してきた、「低音強化」や「コントロール機能の追加」よりも先に、「さらに音の質を向上させたい」と考えるのであれば、「外部パワーアンプの追加」は、非常に有効な作戦となる。

■「外部パワーアンプ導入」作戦は、楽しみ方の幅が広いことも大きな利点。

なお、「ライン出力」を持っていない純正のメインユニットに対しても、「外部パワーアンプ」の導入は可能だ。市販されている「パワーアンプ」の多くには、“ハイレベルインプット”なる入力端子が備えられている。同端子に、純正メインユニットからスピーカーに送られている、内蔵パワーアンプで増幅されたあとの音楽信号を入力すればOKだ。

ただし、各スピーカーに送られる音楽信号が、“帯域分割”された後の信号である場合(マルチアンプシステムが搭載されている場合)は、注意が必要だ。そのようなケースにおいては、“帯域分割”された信号を一旦、フルレンジの音楽信号に合成する必要が出てくる。もしも愛車の純正オーディオが、マルチアンプシステム搭載タイプであったなら、信号を合成できる機能を備えたプロセッサーやハイ/ローコンパーターを、「パワーアンプ」を導入するときに同時に用意したい。そうすれば、システムにパワーアンプを組み入れることが可能となる。

さて、「外部パワーアンプの導入」の具体的な実行方法の解説に入りたい。

実行方法が何パターンか存在している。まずは「2chパワーアンプ」を用意してフロントスピーカーをパッシブクロスオーバーネットワークを使って鳴らすという方法がある。または「4chパワーアンプ」を導入し、さらにはサブウーファーも導入して「フロント2ウェイ+サブウーファー」システムを構築する、という手もある。

あるいは「4chパワーアンプ」を用意して、パワーアンプに搭載されているクロスオーバーを使い、「マルチアンプシステム(ツィーターとミッドウーファーそれぞれに、パワーアンプの1chずつを割り当てる様式)」を構築することも可能だ。

ひと言に「外部パワーアンプの導入」と言っても、楽しみ方は幅広い。つまり、どんな機種を使おうかと悩むところから始まって、どんなシステムを構築しようかと思い巡らせることも、楽しむべきポイントとなるのだ。結果だけでなく、過程においても楽しさが味わえるのも、「外部パワーアンプ導入」作戦の良さである。

今回の解説は以上で終了だ。次回もまた、いままでに紹介したものとは異なる、それでいて魅力的な“次の一手”を紹介予定だ。お楽しみに。

カーオーディオ、“次の一手”。貴方ならどうする? 第5回「外部パワーアンプを導入!」

《太田祥三》

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