昔のチンチン電車「玉電」を修復へ…ふるさと納税で費用を募集 2018年6月29日まで

鉄道 行政
宮坂区民センターに保存されているデハ80形。「里帰り」してから25年以上が経過し、ところどころに錆などが目立ち始めている。
宮坂区民センターに保存されているデハ80形。「里帰り」してから25年以上が経過し、ところどころに錆などが目立ち始めている。 全 1 枚 拡大写真

東京都世田谷区は、12月15日から宮坂区民センター(東京急行電鉄世田谷線宮の坂駅最寄り)に保存されている、元東京急行電鉄(東急)デハ80形電車の補修整備費用を募っている。

デハ80形は、元々、渋谷駅~二子玉川園(現・二子玉川)駅間の玉川線で運用されていたもので、1950年から1953年にかけて28両が登場。長年、「玉電」の愛称で親しまれていた。

玉川線は1969年5月に廃止され、デハ80形は104~107号の4両が世田谷線(三軒茶屋駅~下高井戸駅間5.0km)へ転出し、87~90号に改番されたが、1970年に「江ノ電」こと、江ノ島鎌倉観光(現・江ノ島電鉄)へ譲渡された。

江ノ電入線後は、1372mmから1067mmへの軌間変更、片運転台化といった改造が施され600形(601~604号)となったが、1990年に1000形が導入されたことを機に廃車。601号のみが、世田谷線にゆかりのある東京都世田谷区に譲渡され「里帰り」していた。

以来、25年以上が経過し、各部の劣化が進んだことから、屋根上や外板、床下の錆止め塗装が施されることになったが、今回はその費用510万円と、塗装完了後の記念イベント開催費用150万円の計660万円を、ふるさと納税を通して調達することになった。

募金は、2018年6月29日まで世田谷総合支所地域振興課で受け付けており、1万円以上の寄付者には、窓上広告への氏名掲載や世田谷みやげなどの返礼が用意されている。郵送やFAXによる申込みも可能。2018年1月1日からは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」でも受け付ける。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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