もう止まらない? 東急、池尻大橋駅・三軒茶屋駅の停電原因は、8年前のケーブル工事不良

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東急・田園都市線で実施された緊急点検作業の様子
東急・田園都市線で実施された緊急点検作業の様子 全 4 枚 拡大写真

東京急行電鉄・田園都市線池尻大橋駅構内で11月15日早朝5時35分に発生した停電の原因と再発防止策が12月15日、発表された。4時間22分にわたって通勤時間を直撃した停電は、8年前のケーブル工事の施工不良が原因だった。

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今回わかったことは、き電ケーブルがショートを起こした場所が、ケーブルとケーブルの接続部分だったことだ。ショートして一部が溶けたケーブルは被覆が破れ、むき出しの銅線が金属製の架台に接触したことを示していた。問題はなぜ被覆が破れてしまったのかということだったが、それがケーブルの接続と関係していた。

ケーブルの接続は、むき出しになった銅線を圧縮スリーブと呼ばれるつなぎ手でつないで、その上に防水テープを巻き、さらに防水テープの上から防水チューブで覆うことで完了する。防水テープと防水チューブはゴム状の粘着質で、そのままの状態で1か月ほどすると融着して一体化、絶縁体の役割を果たす設計になっていた。

ところが、東急の説明によると、この接続工事中に何らかの手違いでケーブルの表面、つまり防水チューブに傷がついてしまったという。防水チューブは厚み6mm。傷は融着が進むにつれてさけて拡がり、本来テープとチューブの二層構造で絶縁を行っていくはずが、その部分だけテープだけで絶縁を行う状態になってしまった。

その不完全な状態で8年間、電車が通るたびに振動などで架台にケーブルが打ち付けられて、ショートに至ったということだ。

また東急は同日、10月19日午前9時5分頃に三軒茶屋駅で発生した停電についても原因を明らかにした。これもケーブルの施工不良だった。交換時に42mmから52mmにケーブルの太さを変更したにも関わらず、ねずみの食害被害を防ぐねずみ返しを大きさを取り替えないまま使用したまま、ケーブルに器具が食い込んで絶縁が薄くなってしまったことが原因だった。

これらのトラブルをきっかけに、田園都市線の地下部分(渋谷駅~二子玉川駅)を延べ2120人を動員して緊急点検した結果、ケーブル類の類似した傷が281か所、漏水や埃、汚れがケーブル類にかかっている箇所が43か所あった。これらは停電に至るような「重大なものではなかった」(同社広報)。いずれも改修ずみだ。ケーブルだけでなく、不測の事態の人員体制などにも対策を行った。

田園都市線の地上部分の点検を今年度中に、さらにそれ以外の路線でも地下部分、地上部分の順に点検を進めていく予定だ。

《中島みなみ》

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