現場は特別名勝である「虹の松原」を通り抜ける区間で、保安林として伐採が制限されているという。国有林として管理されているものの、一部の木は路側帯を塞ぐように立っている。今回の事故はそうした木に衝突したことで発生したものとみられている。急ハンドルを切ったことで横転し、制御不能となったまま対向車とも衝突してしまった。
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18日午前9時20分ごろ、佐賀県唐津市内の県道を走行していた軽乗用車が道路左側の立ち木に衝突。その弾みで横転滑走し、対向車とも衝突する事故が起きた。この事故で軽乗用車の運転者が死亡している。
佐賀県警・唐津署によると、現場は唐津市鏡付近で片側1車線の直線区間。軽乗用車は走行中、道路左側の路側帯にはみ出すように立っていた木に衝突。急ハンドルを切った弾みで横転し、そのまま対向車線側へ滑走していったところ、対向車線を順走してきた別の軽乗用車とも衝突した。
衝突によって双方のクルマが中破。逸脱側のクルマを運転していた福岡県福岡市内に在住する24歳の男性は頭部を強打。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、回復することなく約3時間後に死亡した。対向車に乗っていた2人も打撲などの軽傷を負っている。
警察ではハンドル操作を誤ったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。