ターゲットはズバリ、個性派重視層…三菱 エクリプスクロス[写真蔵]

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三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス 全 56 枚 拡大写真

三菱『エクリプスクロス』は、三菱自動車が来春に国内での発売を予定している新型SUV。三菱がこれまで培い継承してきた4WDシステムとその技術、そこにスタイリッシュクーペの世界観を持ち込み作り上げたこのモデルは、「エクリプス」というクーペの名前と、オフロードをイメージさせる「クロス」を結び付けた名前となっている。

好奇心旺盛で、自分なりのスタイルを常に探求する個性派重視層をターゲットとして、行動意欲を駆り立てるデザインに、直感的な操作で新たな楽しみの閃きをもたらすコネクティビティ、そして、四輪制御技術で安心して楽しめるドライビングフィールの3つを軸に、エクリプスクロスならではの強い存在感で“一歩先へ踏み出せる相棒”となること目指す。

サイズは『アウトランダー』や『RVR』のちょうど中間に位置しており、キャラクターは、クーペのスタイリッシュなデザインどおり、オンロード指向を強くしているが、後席にも十分なヘッドクリアランスを確保しており、後席の快適性にも配慮しているのが開発のこだわりのポイント。ヘッドクリアランスのほかにも、リヤのシートスライドを200mm確保し、リクライニングも16度から32度まで9ポジションの調整が可能となっている。

乗降性の面でもサイドシルを幅狭化し、サイドシルカバーをドア側に取り付けることで、乗降時に泥やほこりで足が汚れないように配慮した。気になる剛性もサイドシル内部のリーンホースメント(≒補強板)の形状を工夫することで対処している。

搭載するエンジンは、1.5リットルの直噴ターボ。リーンバーンを廃止し、ストイキ(理論空燃比)燃焼を採用。低回転域ではポート噴射、高回転域ではポート噴射+直噴というシステムを採用する。最高出力120kw(≒165ps)/5500rpm、最大トルク250Nm/1800‐4500rpm。トランスミッションは8速スポーツモード付きCVTが組み合わされる。

駆動方式は「AWD+S-AWC」を採用。アウトランダーやRVRと同じく電子制御カップリング(≒多板クラッチ)によって後輪へ駆動力を伝えるAWDシステムをベースに、ブレーキ制御を曲がる性能に積極的に使ったS-AWCが組み合わされている。

プラットフォームはアウトランダーと共通だが、オンロードでの操縦性と快適性を重視して、ボディやサスペンション周りに補強や変更が加えられた。具体的には、フロント3点止めストラットタワーバーや、ストラットタワー部の補強板(砲塔ガセット)、アッパーフレームブレース(フレーム接合部の筋交い)に加え、ドア開口部、リヤゲート、リヤホイールハウスの接着剤溶接による剛性アップなどが施されている。

その上で、ショックアブソーバーの減衰力見直し、操安性と乗り心地の両立を図るための中間板入りブッシュの採用、クイックステアリングギヤ比(2.9回転)の採用、舵の正確性向上を目的としたフロントストラットのスプリングパッドの厚みと角度の変更、乗り心地の向上のためリヤクロスメンバーの弾性支持(ソフトマウントブッシュ採用)など、操縦性と乗り心地を大胆にチューニングしている。

衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報システムなど安全装備や、アダプティブクルーズコントロールやブラインドモニター、リヤクロストラフィックアラート、オートハイビームなどドライバーアシスト機能も充実させた。

さらに、最近のトレンドになっているスマートフォンとのリンクを行うコネクティビティも搭載。スマートフォン連携のディスプレイはセンターコンソール上部に配置した。Apple CarplayやAndroid Autoの機能をボイスコントロールやセレクター横に配置したコントローラーで操作可能だ。都会派SUVとしての機能の充実も図られている。

先日、発表された米国仕様のベースグレード価格は2万3295ドル、日本円にしておよそ260万円となった。

《平川 亮》

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