【カーオーディオ製品選びの傾向と対策】パワーアンプ編 その11…モノラルアンプついて

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高音質型のモノラルパワーアンプの1例、ビーウィズの『P-1』。
高音質型のモノラルパワーアンプの1例、ビーウィズの『P-1』。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオ愛好家の方々に向けて、さらにはこれからカーオーディオを始めようと考えている方々に向けて、製品選びの“傾向と対策”をお届けしている。現在はパワーアンプをテーマにお贈りしていて、今回はその最終回として、“モノラルアンプ”について考察していく。

さて、これまでにも何度か触れてはいるが、カーオーディオ用のパワーアンプには、ch数違いが存在している。基本形となるのは2ch、もしくは4chモデルだ。ステレオ音源は左右のchに分けて録音されているわけなので、パワーアンプも2chあればステレオ音源に対応できる。もしくは4chあれば、フロントスピーカーとリアスピーカーそれぞれを、ステレオで鳴らすことが可能となる。

しかしながら、ことサブウーファーに関しては、“モノラルアンプ”が使われることが多い。低音は1波長が長いので、かつ指向性が弱いので、左右にわけて再生してもステレオ感が得られにくい。であるのでステレオで鳴らすことを省略し、“モノラルアンプ”が使われることとなるわけだ。

というわけで、“モノラルアンプ”の多くは、「サブウーファー用のアンプ」として存在している。

結果、“モノラルアンプ”は、ハイグレードモデルになるほどハイパワーであることを特長とする機種が多くなる。サブウーファーを力強く鳴らせるかどうかに価値が置かれる傾向があるからだ。

もしも耐入力の大きなサブウーファーをパワフルに鳴らしたいと考えるならば、または、サブウーファーを多発搭載したい場合にも、チョイスすべきはハイパワーな“モノラルアンプ”、ということになる。

その一方で、高音質を追求するために、“モノラルアンプ”とされているモデルもいくつかある。特に、ハイグレードなモデルにその傾向が強くなっている。

高音質を追求するときに“モノラルアンプ”が有利となる主な理由は、「chセパレーションが良くなるから」だ。もろもろにおいて他のchと干渉することがなくなり、ノイズが乗りにくくなったり、再生音のクリアさが上がる等々の利点を得ることができるのだ。音質向上を追い求めるならば、パワーアンプに“モノラルアンプ”を選ぶ、という選択肢があることも、覚えておいて損はない。

「パワーアンプ」についての考察は今回で終了とさせていただく。次週からは新たなテーマでお贈りする。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.2「パワーアンプ編」その11 モノラルアンプついて

《太田祥三》

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