大画面ナビの実力を ハイエース でいち早く体験…アルパイン フローティング ビッグX “11”

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アルパイン フローティング ビッグX “11”(ハイエース専用モデル)
アルパイン フローティング ビッグX “11”(ハイエース専用モデル) 全 24 枚 拡大写真

カーナビ市場において最大サイズの11型モデルをラインナップするアルパイン。新たに『フローティング ビッグX “11”(イレブン)』シリーズを追加し、販売を開始した。実勢価格は23万円前後を想定。

本体の構成は11型の大画面と2DINサイズのカーAV/ナビゲーション本体からなるもので、そのポイントは何と言っても本体サイズが2DINサイズに収められていることにある。これまで大画面化するためには専用キットを組み合わせることが欠かせなかったが、この対応によってそれまで大画面化が難しかった車種に対しても11型という大画面の世界が満喫できるようになったわけだ。

このコンセプトは一見すると他メーカー製品と同じようにも思える。これについてアルパインは「スタイルは似ているものの、画面が11型とサイズで圧倒していることに加え、フローティングタイプで起こりがちな振動によるガタツキへの対策も実施し、フロント/サイド/バックカメラへの対応を車種ごとに用意した」として、その違いを強調する。

振動にも強い、安定した設計

さて、今回の試乗で用意されたのは、商用車の世界では高い支持を集める『ハイエース』のロングバン(フローティングビッグX“11” 3カメラセーフティパッケージ装着)。ダッシュボードに目を向けた瞬間、そのサイズ感に圧倒されてしまった。ハイエースはボンネットのないキャブオーバー型であり、前方の視界がフルに開けるタイプ。これで画面が邪魔にはならないのか…。最初はそう思った。しかし、数分でこの大画面サイズに慣れてしまった。

むしろ、画面サイズが大きいことで地図が見やすく、手が楽に伸びる位置に画面があるのでタッチ操作もしやすい。画面がフローティング(浮いている状態)しているため、若干、画面の位置が手前に来過ぎている感もあるが、視野角の広い「WXGA クリアブラックディスプレイ」のおかげで画面が反転してしまうようなこともない。

心配なのは画面の立て付けだ。画面サイズが大きいことはそれだけ重量もあるということ。これをステーに取り付けた状態であれば走行中のブレが気になるところだ。走行中にブレが大きくなると、ドライバーはその情報を読み取ることに神経が注がれ、注意が散漫となりがち。これは危険にもつながる。さっそく試乗に出掛けてみた。

結論から言えば、ナビ画面を視認する上での問題はなかった。ステーで取り付けている以上、構造の上からも細かなブレはどうしても避けられないもの。そこで意地悪くなるべく段差が多い湾岸地区を走行してみたわけだが、地図上に表示されている地名や道路の情報は容易に読み取ることができた。ルートガイドを見る上でも不安は何ら感じなかったのだ。停車してモニターの取り付け部分を再チェックしてみると、モニターは前後方向に角度を調整できるようになっているが、剛性感は高かった。

ボイスタッチ機能で快適に操作

では、肝心のカーナビとしての機能はどうか。スペックは『ビッグX“11”』と基本部分は同じとなっている。注目の「ボイスタッチ機能」も備え、12項目のコマンドを入力すると即座に反応する。思いついたときに、たとえ運転操作をしている途中であっても「近くのコンビニ」「自宅に帰る」などと声を発すればそれを自動的に認識してくれる。ハンドル操作をしている時にカメラの切り替えも可能だ。

“安心安全”をサポートする機能、「カウントダウンガイダンス」も搭載。信号機のない交差点でも曲がり角を「3つ目の角」「2つ目の角」というカウントダウンスタイルでガイドするのに加え、「3つめの信号を右」とか、「コンビニの手前を左」などと、目の前の光景に合わせてより具体的にルートガイドするのだ。これによって、幹線道路を走っているときはもちろん、住宅街にありがちな狭い路地でも曲がるべき分岐点をしっかりと把握できる。

その他、前席と後席で異なるソースを再生できる「ダブルゾーン機能」や、アルパインのスマホアプリ「おでかけコンシェル」による最新の記事に基づいたスポット検索に対応。ビデオカメラやデジタルカメラで撮影した映像を大画面で高画質に見られるHDMI接続にも対応する。

《会田肇》

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