フォルクスワーゲングループは1月4日、CES 2018の開幕を控えて、オーロラ社との間で自動運転分野における戦略的提携を締結した、と発表した。
オーロラ社は、米国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置く新興企業。グーグル(Google)やEVメーカーのテスラで、自動運転車の開発を主導してきた人材が立ち上げた。自動車メーカーと協力して、自動運転プラットフォームを車両に組み込み、走行テストなどを行っている。
今回、フォルクスワーゲングループはオーロラ社との間で、自動運転分野における戦略的提携を発表。フォルクスワーゲングループがオーロラ社と手を組んで目指すのは、自動運転コンセプトカー、『セドリック』の実用化。
セドリックは、「レベル5」の完全自動運転を追求するために開発したコンセプトカー。フォルクスワーゲンが想定するセドリックの使われ方には、ドライバーは存在しない。キーワードは、「ボタン」。ボタンにタッチするだけで、誰もが、いつでも、どこからでも移動することができるのが特徴。
例えば、出張や旅行先では、自宅に居る時と同じようにボタンを押すだけで、セドリックは自動運転による共有モビリティビークルとして、ユーザーの元へ。また、子供たちを学校に送迎し、両親を会社まで連れて行き、自動で駐車スペースを探し、注文した商品を受け取り、駅に到着した来客を出迎えて帰ってくることも可能。一連の動きはすべて、ボタン操作、ボイスコントロール、またはスマートフォンアプリを使用して、完全に自動的、確実かつ安全に行われる。
フォルクスワーゲングループのヨハン・ジュンワース チーフ・デジタル・オフィサーは今回の戦略的提携に際して、「我々のビジョンは、ボタンを押すだけで、すべての人にモビリティを提供すること」と語っている。