【BMW X3 試乗】サイズと走りに上級プラットフォームの恩恵…丸山誠

試乗記 輸入車
BMW X3 xDrive20d Mスポーツ
BMW X3 xDrive20d Mスポーツ 全 15 枚 拡大写真

先代のイメージを踏襲するデザインだが、3代目となった新型『X3』に近づくと、ボディがさらに大きくなったことを実感する。

【画像全15枚】

それもそのはずで、プラットフォームは『7シリーズ』や『5シリーズ』をベースにした最新型に変更されたのだ。ホイールベースが先代より55mmも延長されているのを見ると、やはり車格が1ランクアップしたように感じる。

当然、全長も拡大されてX3歴代最長の4720mmになったものの、全幅はあまり変わらず先代より10mm広い1890mmにとどめられた。全高も1675mmで先代と同じだが、ボディのスケール感は、上級モデルの『X5』に迫る感じだ。

試乗に用意されたのはディーゼルのみで、2リットルのガソリンターボ20iは2018年2月以降の納車予定のため試乗車がなかった。当面、2リットルディーゼルと同ガソリンの2タイプが日本市場に導入される。

X3のアクセルを深く踏み込むとスポーティモデルらしいスタートダッシュを見せる。まるでガソリン車のようなスピードでタコメーターの針が跳ね上がり、スムーズなシフトアップを繰り返す8速ATによって一気に加速する。

アップシフトは4700回転。そこまできっちりパワーが上昇する感じでディーゼルにありがちな頭打ち感がまったくない。低回転域からトルクが太く、ガソリン車のように高回転域でも吹き上がり軽い印象だ。

箱根のワインディングロードを走るとボディ剛性感が高いことを実感する。新型のプラットフォームが上級モデルをベースにしているからだが、アンジュレーションがきつい場所でもしっかりした感触がクルマ全体から伝わってくる。

高速コーナーでも4WDであることを忘れさせるスポーティなハンドリングで、アンダーステアを感じさせない。コーナー入口で狙ったラインをスムーズにトレースできる感じで、立ち上がりでアクセルを早めに踏んでいってもアンダーステアにはなりにくい。

ダイナミックな走りを実現しているが、Mスポーツであることを考えると高速コーナーでのボディの動きをもっと抑えたい。アンジュレーションがあるところでもボディはしっかりしているが、専用のMスポーツサスペンションが上下動を抑えきれていない感じがする。

プレミアムモデルということでMスポーツでも乗り心地を重視したのかもしれないが、Mスポーツはもう少しハードなセッティングでもよかったと思う。

ディーゼルのエンジン音はよく抑えられている。アイドリング時の車外騒音が低く、加速時の車内でもディーゼルであることを感じさせない。アクセルを踏み直すような場面でもカラカラといった音は一切ない。

インテリアの仕上げもよく、最新の先進安全装備が付く新型X3は、よりプレミアム感が高められた印象だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト/AJAJ会員
自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどにも詳しい。プリウスでキャンピングトレーラーをトーイングしている。

《丸山 誠》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『セレナ』次期型は2028年登場か!? 第3世代e-POWER搭載へ
  2. 四輪事業で苦戦のホンダ、三菱自動車からタイ生産の『トライトン』をOEM供給へ[新聞ウォッチ]
  3. 内装材が難燃基準に適合せず『ムーヴ』など1万台リコール…9月掲載のリコール記事まとめ
  4. カロッツェリア「楽ナビ」新型13機種、11月発売へ 業界初・最大6年間の自動地図更新も
  5. ポルシェ、新型ミッドシップスーパーカーをプレビュー…「ミッション S」10月15日発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
  5. ◆終了◆ 10/7 自動車パワーエレクトロニクスの進化と今後の方向性~次世代電動パワートレーンはどこへ向かうのか~
ランキングをもっと見る