JR東海は1月11日、同日に開催した取締役会において、代表取締役の異動を決定したと発表した。代表取締役社長には、柘植康英(つげこうえい)氏に代わって、代表取締役副社長の金子慎氏が選任され、4月1日付けで6代目の社長に就任する。
金子氏は、富山県出身の62歳。1978年に東京大学法学部を卒業し、国鉄入社。職員局労働課補佐など経て、1987年4月の国鉄分割民営化時にJR東海入りした。
JR東海では新幹線鉄道事業本部管理部長や総務部長などを務め、2004年に取締役、2012年に代表取締役副社長に。2014年には中央新幹線推進本部担当となり現在に至っている。
金子氏は、柘植氏より2歳年下ではあるが、国鉄入社は1年違い。JR東海入社は同時であるため、世代的にはほぼ同じと言ってよいだろう。JR東海の社長としては初の昭和30年代生まれとなる。
これにより、現社長の柘植氏は代表権のある会長に。国鉄時代は民営化推進の一翼を担い、1995年に2代目の社長となった葛西敬之(かさいよしゆき)氏は、代表権のない名誉会長となる。また、4代目の社長だった山田佳臣(やまだよしおみ)氏は、代表権のない相談役となる。