国土交通省と経済産業省は1月23日から、新東名高速道路・浜松SA(サービスエリア)から遠州森町PA(パーキングエリア)間を、CACC技術を活用した、後続車有人によるトラック隊列走行の実証実験を開始する。
CACC技術は「協調型車間距離維持支援システムで、通信で先行車の制御情報を受信し、自動で加減速して車間距離を一定に保つ機能。高速道路で、複数のトラックメーカーが共同開発したCACCを使って、異なるトラックメーカー製トラックによる後続有人隊列走行は世界初となる。
国土交通省と経済産業省では、「未来投資戦略2017」に基づき、移動革命の実現に向けた主な取り組みの一つである高速道路でのトラック隊列走行を早ければ2022年に商業化することを目指している。まず2020年に高速道路(新東名)での後続無人での隊列走行を実現するため、2017年度中にCACCによる後続有人隊列走行、2018年度に後続無人システム(後続車にも緊急時対応用のドライバーは乗車)の公道実証を行う準備を進めている。
昨年には、公道実証に向けた安全を確保する車間距離に関連した事項について検討し、具体的な走行場所や走行方法を確定した走行計画を整備してきた。今回、これまでの検討を踏まえて1月23日から国内メーカー4社が開発したトラックによる高速道路における後続有人隊列走行の実証実験を新東名高速道路で開始する。
実証実験では、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるかやトラック隊列が周辺走行車両の追い越しなどに及ぼす影響を確認する。